【玉ノ井親方 視点】大の里はエアポケットにはまってしまった 敗因は…

[ 2025年7月16日 19:40 ]

大相撲名古屋場所4日目   ○王鵬(押し出し)大の里● ( 2025年7月16日    IGアリーナ )

<大相撲名古屋場所 4日目>王鵬(右)に押し出しで敗れる大の里(撮影・椎名 航)
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 盤石かと思われた新横綱の相撲に、ほころびが見えた。

 大の里の“おはこ”は右を差してからの一気の攻め。だが、右を差せなかった時に意外にもろさを露呈するのが課題だった。この日はその典型的な相撲になってしまった。

 立ち合いは悪くなかった。一瞬右をのぞかせる形になったが、王鵬に左を固められ、おっつけられて、差し切れなかった。それで一度引いてしまった。態勢を立て直して、再度右を入れようとしたが、その時に腰が浮いてしまった。そこを王鵬に押し返され、そのまま土俵を割った。

 敗因は反撃しようとした時に腰高になってしまったこと。態勢を低くして、左からおっつけながら攻めれば良かったが、手先だけで差そうとしたため、力が半減してしまった。

 ただ、本場所は15日間の長丁場。横綱といえども、完ぺきな相撲を毎日取り続けるのは難しい。エアポケットにはまることは誰にでもある。今日の相撲を反省して、気持ちを切り替え同じ相撲を繰り返さないことが大事だ。

 一方の王鵬は良い相撲を取った。ただ、今日良かったからと言って、明日もそうなるとは限らないのが相撲の難しさだ。それでも初日からの3連敗を金星で止めたのは、大きな自信になる。

 立ち合いの当たりにさらに磨きをかけ、下から相手の腕を跳ね上げながら前に出る相撲を取っていけば地力もつくし、ここから巻き返していくことも十分可能だ。
  (元大関・栃東)

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