“名手”市原弘大の即効レッスン ④力まずに打つ

[ 2024年5月31日 12:00 ]

力を入れるポイントはダウンスイングの切り返し
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 ツアープロのスイングを見ると、目いっぱいの力でクラブを振っているわけでもないのに、しっかりと飛距離を稼いでいます。逆に、アマチュアは力いっぱいにクラブを振ってもそれほど飛びません。市原弘大プロによれば、大切なのはスイング中のどこで力を入れるかだと言います。そのポイントとは?

 アベレージゴルファーのドライバーショットで多く見られるのは、インパクトで最大出力を出そうとすることです。ボールを強くヒットできれば、飛距離を稼げると考えているからでしょう。そのため、アドレスした時から腕や肩に力を入れ、相当力んだ状態でクラブを上げて下ろしています。

 果たして、そのようなスイングでボールは遠くへ飛ぶでしょうか。答えはNOです。力むことにより、クラブが正しいスイング軌道から外れ、ミート率が下がります。さらに、ヘッドスピードも上がりません。

 意外とクラブを軽く振った時の方が、遠くまで飛んだ経験があると思います。リラックスしてクラブを振った方が、ヘッドスピードも上がるし、クラブが正しい軌道から外れにくいのでミート率も上がるからです。ただ、力を抜き過ぎても、スイング自体が緩んでしまい、逆に飛距離が伸びません。

 プロがクラブを軽く振っているのにスイングに緩みがないのは、スイング中に力を入れる場所があるからです。そのポイントがあるからこそ、力強いボールを打てると言ってもいいでしょう。それは私の場合、ダウンスイングの切り返しになります。ここで力を入れたら、後は体を回転するだけです。

 力を入れるといっても、腕をガチガチに硬くするわけではありません。グリップエンドを地面に向かって下ろす意識を持つだけで十分です。ダウンスイングの切り返しで力を入れることにより、クラブがスイングプレーンに沿って下りてきますし、体の回転を加えることにより、ヘッドスピードが加速していきます。

 アベレージゴルファーは、インパクトに対する意識が強いため、フィニッシュまで振り切れませんが、切り返しで力を入れると、フィニッシュまで一気に振り抜くことができます。いわゆる、インパクトが通過点になるわけです。

 力を入れる感覚をつかむために、練習場ではショートアイアンでボールを打ってみましょう。どうしてもアドレスしたときから腕や肩に力が入るという人は、畑岡奈紗さんが行っているように、その場でのジャンプがお勧めです。

 思い切り高く跳び上がる必要はありません。両足の爪先が地面から少し離れるぐらいで十分です。もしくは、肩の上げ下げだけでもいいでしょう。

 とにかくリラックスした状態でアドレスすることです。アドレスの時点から力んでしまうと、ダウンスイングの切り返しで力を入れることはできません。この感覚をつかんだら、ドライバーショットだけでなく、他のクラブでもスムーズに振れるようになるので、距離感と方向性も上がることが期待できます。

(取材協力=千葉・北谷津ゴルフガーデン)

 ◇市原 弘大(いちはら・こうだい)1982年(昭57)5月29日生まれ、東京都出身の42歳。3歳からゴルフを始め、埼玉平成高時代には日本ジュニア優勝。01年にプロ転向し18年ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。同年ダンロップ・フェニックスで2勝目を挙げている。1メートル71、78キロ。

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