【競泳】本多灯 200Mバタでパリ五輪内定 銀メダル獲得の東京五輪に続き、2大会連続

[ 2024年3月21日 19:47 ]

競泳国際大会代表選考会第5日 ( 2024年3月21日    東京アクアティクスセンター )

<競泳パリ五輪代表選考会第5日目>男子200メートルバタフライ決勝、五輪内定し笑顔の本多(左)と寺門(撮影・西尾 大助)
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 男子200メートルバタフライで本多灯(22=イトマン東京)が1分54秒18の2位に入り、派遣標準記録の1分55秒27を突破。2大会連続となるパリ五輪代表に内定した。

 ラスト50メートルでは、優勝した日大の後輩でもある寺門弦輝とデッドヒート。「弦輝が最後速かったんで、僕も頑張ったんですけれど…悔しい部分もあるけど、代表権をとれてホッとしています」と悔しさをにじませながら、笑顔を見せた。

 150メートルまでは自己ベストを上回るハイペース。「最後の50がきついのはわかっていた。150までいかないと、代表権もとれないと思っていた。そこまでは完璧だったけど、最後しんどくて。簡単にうまくいかないって400個人メドレーで知って、立て直すの大変だったんですが、ここまで来たらやるしかないと思っていた」とし、「この負けは価値ある負け。今できる最大限の泳ぎはできた」と清々しい表情を浮かべた。

 男子400メートル個人メドレーでまさかの予選落ち。東京五輪で銀メダルを獲得した200メートルバタフライには背水の覚悟で臨んだ。午前中の予選を2位通過し「自分が見据えているパリのことを考えた時に、ここでつまずく訳にはいかない。代表権を獲りたい」と真剣な表情。準決勝では1分55秒43の全体トップで決勝進出を決めていた。

 2月5日に自宅マンションの階段を踏み外し、左足首を捻挫。直後の世界選手権は足に痛みを抱えた状態で、日本男子として初めてバタフライで金メダルを獲得した。だが、代償は大きく、帰国後約2週間は治療とリハビリの日々。プールの中で患部の状態を確認することはあったが、まともに泳ぐことはできなかった。

 練習の本格再開は今大会の10日ほど前。心肺機能は低下し、患部をテーピングで固めていた影響で足のしなりやスナップを利かせる感覚も狂っていた。今大会は400メートル個人メドレーでまさかの予選敗退。「やっちゃったものは仕方ない」と東京五輪から4大会連続メダル獲得中の本命種目に気持ちを切り替えていた。

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