【競泳】池江璃花子 100m自由形全体1位、体力温存で決勝へ「リラックスして泳げた」

[ 2024年3月21日 04:50 ]

競泳パリ五輪代表選考会第4日 ( 2024年3月20日    東京アクアティクスセンター )

<国際大会代表選考会>女子100メートル自由形準決勝、競技を終え笑顔を見せる池江(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 女子100メートル自由形準決勝は池江璃花子(23=横浜ゴム)が54秒32の全体1位できょう21日の決勝に進出した。既に本命種目100メートルバタフライでパリ五輪代表に内定する中、決勝では白血病から復帰後の自己ベスト53秒83超をターゲットにする。男子200メートルバタフライ準決勝は2月の世界選手権金メダルの本多灯(22=イトマン東京)が1分55秒43で全体1位通過。男子200メートル平泳ぎ準決勝は元世界記録保持者の渡辺一平(27=トヨタ自動車)がトップ通過した。

 体力を温存した。池江は当初、準決勝で53秒台を狙う方針だったが、昨秋から師事するボール・コーチから「今日は53秒は出さなくていい。決勝で記録を出そう」と言われて同意。前半を4位でターンすると、後半もピッチを上げずに大きな泳ぎのまま3人を抜いた。「リラックスして泳げた。明日は53秒台を出したい」。派遣標準記録53秒12は意識せず、復帰後自己ベスト53秒83を上回るタイムを狙う。

 昨年10月にオーストラリアに拠点移動後は本命種目100メートルバタフライを軸に練習。自由形は一定の速度を保ちながら長距離をこなす基礎体力強化のメニューで泳いだが、スピード強化はしていない。「200メートルの方が強くなっていると思う。派遣を狙ってはいないので、期待しないでください」。個人種目2つ目のパリ切符は簡単ではないが、1位になればリレー種目で代表権を得ることが濃厚だ。余力を残しての首位通過。決勝でどこまでタイムを伸ばすか、期待せずにはいられない。


 ≪五輪連続出場へ 本多順当に通過≫ 男子200メートルバタフライ準決勝では、世界大会で4大会連続メダル獲得中の本多が順当にトップ通過。2月に左足首を捻挫した影響で十分な練習が積めず、400メートル個人メドレーはまさかの予選敗退。2大会連続の五輪出場を懸けた決勝へ「どれだけ頭のネジを外せるか」と語った。本命種目400メートル個人メドレーで代表権を逃した瀬戸は全体4位通過。200メートル個人メドレーに集中するため、決勝は棄権する可能性もある。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年3月21日のニュース