葛西紀明 偉業!W杯個人最多570試合&最年長出場達成「無事1本飛べた」 2回目進出で得点獲得

[ 2024年2月17日 17:10 ]

葛西
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯札幌大会は17日、札幌市大倉山ジャンプ競技場で個人第19戦(ヒルサイズ=HS137メートル)を行い、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目で117メートルをマーク。28位として、30位までが進める2回目に進出し、5季ぶりとなるW杯ポイントを獲得した。

 前日16日の予選で50位以内の45位となり、本戦に進出。20年2月札幌大会以来4季ぶりとなる出場を果たし、W杯個人通算570試合で自身の持つギネス世界記録を更新した。また、自身が持つ最年長出場記録も更新した。

 1回目を終え「無事に1本飛べて、これでしっかり570試合出たという称号になった。ジャンプとしてはちょっと失敗しましたね」と苦笑。「試技にいいジャンプできてたので、1本目もと力入ったんですかね。まだまだ、ちょっと足りない部分あった」と悔しさをにじませた。

 それでも母国開催のW杯とあって、大歓声の中のジャンプ。「やっぱりK点超えて、ビッグジャンプを見せてすごい歓声を浴びたいなと思ってたんですが、ちょっと残念でした」としながらも「これもまた、僕の一つの良い経験。これを生かして次の試合に向けて頑張りたい」と語った。

 今季は51歳ながら調子を上げ、1月に行われたW杯下部のコンチネンタル杯(大倉山)3戦中2戦で日本勢最高位。3日のTVh杯(大倉山)では2季ぶり、50代では初となる優勝も飾った。

 17日に向けては「自分のいいジャンプをしないと(W杯得点を得られる)30位以内には残れない。そういうジャンプをしたい」と意気込んでいた。

 この日の試技ではK点(123メートル)越えの126メートルを飛び、「やっちゃった。試技でいいジャンプを出しちゃった」と表情は明るかった。

 《葛西の主なギネス世界記録》
 ☆W杯 個人最多出場569試合。14年11月のW杯個人第3戦(フィンランド・ルカ)で42歳176日での優勝は最年長記録

 ☆五輪 92年アルベールビル大会から8大会連続出場、14年ソチ五輪団体銅メダルの41歳256日は最年長メダリスト

 ☆世界選手権 最多出場13回

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