原田雅彦氏 51歳・葛西紀明 W杯個人最多570試合出場達成称える「ここに戻ってきて…さすがです」

[ 2024年2月17日 16:33 ]

原田雅彦氏
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯札幌大会は17日、札幌市大倉山ジャンプ競技場で個人第19戦(ヒルサイズ=HS137メートル)を行い、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目で117メートルを飛んだ。

 前日16日の予選で50位以内の45位となり、本戦に進出。20年2月札幌大会以来4季ぶりとなる出場を果たし、W杯個人通算570試合で自身の持つギネス世界記録を更新した。また、自身が持つ最年長出場記録も更新した。

 現役時代に葛西と凌ぎを削り、中継で解説を務めた長野五輪団体金メダリストで雪印メグミルクスキー部アドバイザーの原田雅彦氏(55)は「本当に素晴らしい記録でしたけれども…ちょっとやはりタイミングが少し狂ってしまいましたかね。タイミングを合わせるように動作が大きくなってしまいましたね」と冷静に分析。 「うまく飛んで調整してきてる。調子は上がりつつあった。そんな中でも力まずによく飛んだ。葛西選手は昔からパワー型の選手。力強く踏むことでタイミングが狂ったりしてたんですが、今は動きは空中に入る時のスムーズさが出ていた。今日の向かい風の影響をあまり受けずに自分のジャンプを生かせたという風に思う」とし、「でも、本当にここに戻ってきて、観衆も湧きますね。さすがです」と称えた。

 今季の葛西は51歳ながら調子を上げ、1月に行われたW杯下部のコンチネンタル杯(大倉山)3戦中2戦で日本勢最高位。3日のTVh杯(大倉山)では2季ぶり、50代では初となる優勝も飾った。

 この日の試技ではK点(123メートル)越えの126メートルを飛び、「やっちゃった。試技でいいジャンプを出しちゃった」と表情は明るかった。

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