【箱根駅伝】駒大2位 3冠夢散 箱根はやはり「別物」 原監督と「経験値の差」藤田監督痛感

[ 2024年1月4日 04:27 ]

第100回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2024年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

ゴール後、悔しそうな表情の駒大・庭瀬(撮影・木村 揚輔)
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 史上初の2季連続大学駅伝3冠を狙った駒大は2位に終わった。優勝した青学大には6分35秒の大差をつけられた。アンカーの庭瀬俊輝(3年)は顔をゆがめ悔しさをにじませて、東京・大手町のゴールにたどり着いた。

 昨年4月にヘッドコーチから昇格して初の箱根に挑んだ藤田敦史監督(47)は「やはり箱根は他の駅伝と比べて別物だなという難しさを感じた。強いチームを預かって優勝させてあげることができなかったところは未熟さが出た部分。(青学大の)原さんは経験値が豊富な監督なので、その差が出たと感じた」と吐き出した。

 往路の序盤はシナリオ通りだった。1区、2区と首位でたすきをつないだ。しかし3区の佐藤圭汰(2年)が首位を奪われ、前回箱根4区から続けていた3大駅伝の連続首位記録が23区間で途切れると、2位で芦ノ湖に到着した。

 復路は2分38秒差を追った。誤算だったのは山下りの6区。前回区間賞の伊藤蒼唯(2年)投入も予想されたが、11月にインフルエンザと負傷で調整が遅れたため帰山侑大(2年)を起用。しかし区間12位に沈み、差は4分17秒に広がった。指揮官は「6区の帰山で少しでも詰まれば追撃態勢を整えることができた。精神的なダメージを受けた」と振り返った。

 7区の安原太陽(4年)は「3回目の箱根なので自分がゲームチェンジャーにならないといけない」と区間4位に食い込む意地を見せた。しかし復路は全区間区間順位で青学大を下回り背中は遠ざかる一方。9回目の総合優勝は夢と消えた。

 それでも今季2冠の勲章が色あせるわけではない。指揮官は「出雲、全日本と勝っているので私たちのチームも決して弱いとは思っていない。ただ箱根は20キロ以上の距離を10区間10人そろえなければいけない。年間通してスタミナづくりをやっていかないといけない」と出直しを誓った。


 <箱根駅伝100回アラカルト>

 ☆初開催 日本選手で初めて五輪に出場した金栗四三が開催を提唱し、1920年(大9)に第1回大会を開催。東京高師(現筑波大)が優勝した。2位明大、3位早大、4位慶大。2月開催で、現在の1月2、3日に定着したのは第32回から。

 ☆出場校数 第1回の4校から徐々に拡大。記念大会では枠が増え、第50回は初めて20校が出場した。第90回と今回が最多の23校。関東以外からは関大、立命大、福岡大が特別招待で出場している。第79回から関東(日本)学生連合がオープン参加しているが、今回は編成されず。

 ☆優勝回数 14回の中大が最多。早大13回、日大12回、順大11回、日体大10回と続く。最多連覇は中大の6連覇。優勝経験は計17校。

 ☆最多出場 こちらも中大で今回が97回目。早大93回、日大90回、法大84回、東洋大82回と続く。最多連続出場も中大で第6回から87大会。現在継続中は日体大の76大会連続出場。

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