異例の措置が取られるほど 大きくなった熱海富士の存在

[ 2023年11月25日 04:40 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2023年11月24日    福岡国際センター )

押し出しで高安(左)を破る熱海富士(撮影・成瀬 徹)
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 【玉ノ井親方 視点】熱海富士の存在感が日に日に大きくなっている。高安戦は馬力のある相手の立ち合いの当たりにも、全く負けていなかった。一度押される場面はあったものの、前傾姿勢を崩さずよく残した。そこから体を入れ替えそのまま押し出した。内容のある相撲だった。

 2敗で並ぶ霧島は、終盤戦に入って相撲がどんどん良くなっている。大栄翔の突きをうまく下からあてがいながら一歩も引かなかった。相手が手だけで押そうとして、バランスを崩したところをはたき込んだ。9日目の朝乃山戦で引いて危ない目に遭ったので、反省して自分の相撲を見直したのだろう。前に出る相撲に徹して流れが良くなった。

 14日目に霧島と熱海富士戦が組まれた。13日目の取組後に割りが決まるのは異例のことだったが、それだけ熱海富士の存在が大きくなった証拠。大関といえども怖い相手。霧島も警戒しているはずだ。(元大関・栃東)

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