鍵山優真 男子SP今季世界最高点 GPシリーズNHK杯 ノーミス105・51点

[ 2023年11月25日 05:12 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦NHK杯第1日 ( 2023年11月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

男子SP、演技をする鍵山優真(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 男子ショートプログラム(SP)では、22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)が今季世界最高となる105・51点を叩き出し、首位発進した。優勝すれば自力で決まる12月のファイナル(中国)切符へ大きく前進した。世界選手権2連覇中の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が100・20点で2位。女子では今季初戦の三原舞依(24=シスメックス)が62・82点で日本勢最上位の4位だった。

 得点を確認した鍵山は、目を丸くして驚き、喜びを爆発させた。宇野の持っていた105・25点を0・26点上回る今季世界最高点。「今できる最大限の構成でノーミスができて凄くうれしい」。演技直後は渾身(こんしん)のガッツポーズも見せた。

 昨季は左足首負傷が長引き、GPシリーズを欠場。1年がたち、やっと完全復活が近づいてきた。3位だった第3戦フランス大会から4回転トーループを加え、108・12点の自己ベストを出した北京五輪と同じ2本構成に。冒頭の4回転サルコーで出来栄え評価(GOE)で3・74点を引き出し、スピン、ステップを最高のレベル4でそろえた。「しっかりまとめられるように意識し、その結果が105点だった」と語った。

 ポールポジションで勝負のフリーへ向かう。振り返ればこの会場は、コロナ禍のため国内選手のみで行われた20年大会を制した場所。「良い演技をすることで思い出が更新されると思う。そしてファイナルの切符をつかめるように」。負傷を乗り越えた北京五輪銀メダリストが、一回り強くなって帰ってきた。 

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年11月25日のニュース