鍵山優真 宇野昌磨とし烈V争いも「メンタル的には全然大丈夫だった」「一緒に滑れるのが楽しみ」

[ 2023年11月25日 21:51 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦NHK杯最終日 ( 2023年11月25日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<NHK杯第2日>男子フリー、演技をする鍵山優真(撮影・小海途 良幹)
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 男子は、22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が今季世界最高点を出したSPに続いてフリーでも圧巻の演技を披露し182.88点で今季最高点となる合計288.39点で優勝し、12月のGPファイナル(北京)出場権を獲得。変則開催だった20年大会以来3年ぶり2度目の優勝で、GP通算3勝目を飾った。

 宇野昌磨(トヨタ自動車)とのし烈な争いを制して20年大会以来3年ぶり2度目の優勝を飾った鍵山は「とにかく今日は自分のやるべきことにしっかり集中してやろうと思っていた。アクセルが転んでしまったのはすごく悔しいけど、それ以外の要素は落ち着いてできた」と充実した表情で振り返った。

 直前に宇野が圧巻の演技で合計286.55点とプレッシャーをかけられたものの、これまで北京五輪男子金メダリストのネイサン・チェンらの後に滑ったこともあり「メンタル的には全然大丈夫だった」と動揺はなかった。むしろ「宇野選手と一緒に滑ることができてうれしかった。またファイナルで一緒に滑れるのが楽しみ」と楽しむ余裕さえあった。

 昨季痛めた左足首の負傷から完全復活となる逆転Vにも「もっともっとレベルアップして、今度こそショート、フリーでパーフェクトにいけるように」と満足はなく、さらなる成長を誓った。

 最終滑走の鍵山は、しなやかに、そして力強くフリーでも観客を魅了。後半のトリプルアクセルで転倒も、最後のスピンでは大歓声が沸き起こった。演技後は静かに目を閉じ一礼した。

 12月に行われるGPファイナル(北京)は日本勢では、既に昨季の世界ジュニア王者の三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)が切符を獲得している。

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