五輪切符から1週間　富樫が千葉Jで先発し18得点「1回落とすのはもったいない」W杯効果で入場券完売

Bリーグプレシーズンマッチ （ 2023年9月9日    船橋アリーナ ）

富樫勇樹（ロイター）

　昨季チャンピオンシップ（CS）準優勝の千葉Jが韓国のソウルSKナイツに70―79で敗れた。W杯で男子日本代表の主将を務めて24年パリ五輪出場権獲得に貢献した富樫勇樹（30）が先発28分43秒出場で、5本の3点シュートを決めるなど18得点をマークした。

　2日にW杯最終戦のカボベルデ戦を終えて、4日に大会会場の沖縄から帰京。8日に千葉Jの新チームの練習に初めて参加した。当初は欠場する予定だったが、故障者や未合流の外国籍選手がいる厳しい台所事情を受け、出場を決断。「（試合に出ても出なくても）どっちでもいいという話だった。観に来てほしいと言われたので、じゃあ出ようかなと」と内幕を明かした。

　新シーズンの開幕は10月5日。今後もチームには完全合流せずに自分のペースで調整していく方針で「1回落とすのはもったいない。（代表活動の）2カ月半は長かった。W杯が終わった時はシーズンが終わったような感覚だった。今はチームに組み込まれずに自分のペースで練習していきたい」と語った。

　W杯効果もあり、チケットは完売。「W杯では沖縄だけじゃなくて日本全国で盛り上がっているのを感じていた。この勢いをBリーグにつなげていきたい。何かのきっかけがあって初めて試合を観に来てくれると思う。1回、波をつくれたのは大きい」と強調した。