【玉ノ井親方 視点】金星きっかけに“覚醒” 充実の32歳・錦木、若元春も撃破

[ 2023年7月13日 21:40 ]

大相撲名古屋場所5日目 ( 2023年7月13日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

若元春(右)を寄り切りで破る錦木(撮影・椎名 航)
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 覚醒するのに年齢は関係ない。角界では若手が急成長する様子を「一晩寝るごとに強くなる」というが、32歳のベテラン錦木もまさにそんな感じだ。今場所は日に日に勝ち方が良くなっている。

 きっかけは2日目の横綱戦。照ノ富士に両かいなを抱え込まれ相手の形になりかけたが、172キロの巨体をしっかりと受け止め、横に振って土俵に転がした。どちらが横綱か分からないような一番だった。

 元々腰が重く簡単には押されないタイプ。重心の低さが持ち味で、特に今場所は構えがどっしりとしている。体もよく動いているし前に出る圧力もある。この日の若元春戦も左でまわしをさぐるように突進し、一気に土俵の外まで押し込んだ。体つきを見ても張りがあり、場所前の稽古も十分にできている印象だ。まだ序盤を終えたばかりだが、今場所楽しみな力士の一人だ。(元大関・栃東)

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