明生、同期・照ノ富士撃破で27歳初金星 「無我夢中で」仕掛け続けて1敗首位再浮上

[ 2023年5月23日 04:30 ]

大相撲夏場所9日目 ( 2023年5月22日    両国国技館 )

照ノ富士(左)を攻める明生(撮影・久冨木 修)
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 平幕・明生が全勝の横綱・照ノ富士を破って1敗に引きずり下ろし、勝ち越しを決めた。横綱戦勝利は3度目だが、過去2度は自身が三役だったため今回が初金星に。全勝が消え、照ノ富士と明生、この日勝ち越しを決めた元大関・朝乃山の3人が1敗で首位に並んだ。

 明生が素早く動き続けて初金星をつかみ取った。「無我夢中でやってました」。立ち合い当たり勝って右下手出し投げで横から崩すと、反撃の隙を与えずにもろ差しで攻めきった。これで横綱昇進後の対戦成績は明生の3勝2敗に。11年技量審査場所初土俵の同期生対決を制し「尊敬する横綱に勝つことができてよかった」と誇らしげに話した。

 前日初黒星を喫して一歩後退したが、自力で再び首位浮上。優勝争いの意識は全くなく「目の前の一番に集中したい。今までそうやってきたので、そこがブレたらダメ」と信念を貫く。中学卒業後に入門してから12年、辛抱強く己の相撲道と向き合う27歳は「次(の目標)は9勝。9勝しないと2桁もないので」と高望みせず足元を見据えた。

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