水泳の聖地 東京辰巳国際水泳場が30年の歴史に幕 北島氏「辰巳ありがとう」

[ 2023年3月31日 04:40 ]

全国JOCジュニアオリンピックカップの最終日が行われた東京辰巳国際水泳場=30日午後、東京都江東区
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 水泳の聖地として親しまれてきた東京辰巳国際水泳場(江東区)が30日、最終利用日を迎え、1993年のオープンから30年の歴史に幕を下ろした。競泳の五輪金メダリストで東京都水泳協会の北島康介会長は閉館セレモニーで「たくさんの人がこのプールに足を運んでくれて、一緒に思い出をたくさんつくってくれた。辰巳国際水泳場、長く選手たちを支えてくれて、ありがとうございました」と感慨を込めた。

 セレモニーでは、このプールで2008年に北島氏が男子200メートル平泳ぎの世界記録(当時)を樹立した時の映像を紹介。大橋悠依(イトマン東進)瀬戸大也(CHARIS&Co.)らが動画で感謝を伝えた。

 この日は全国JOCジュニアオリンピックカップの最終日が行われ、女子のホープ成田実生(金町SC)は「悲しいけど、最後は楽しかった」と涙ながらに語った。来月の日本選手権など今後の主要大会は、東京五輪のために新設した東京アクアティクスセンターで開催。辰巳は25年秋ごろにアイスリンクとして再開業する。

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2023年3月31日のニュース