馬場咲希 ショットが左右に乱れ「良いところゼロ」も14位で決勝R進出、憧れのオーガスタの舞台へ

[ 2023年3月31日 07:41 ]

オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権第2日 ( 2023年3月30日    米ジョージア州チャンピオンズ・リトリート GC=6410ヤード、パー72 )

苦しみながらも決勝Rに進んだ馬場咲希
Photo By スポニチ

 昨年の全米女子アマを制した馬場咲希(17=代々木高2年)は23位から出て1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り通算イーブンパーの14位まで順位を上げ、4月1日にオーガスタ・ナショナルGCに舞台を移して開催される決勝ラウンドに進んだ。

 スコアは2つ伸ばした。だがこの日、馬場からは苦しい胸の内ばかりが口をついた。「本当にいいところゼロ」「何を考えても曲がるし、何も気にしないで打っても曲がる」。前日は左に曲がるミスが出てラウンド後は練習場に直行したが、この日は1Wを筆頭にショットは左右に乱れた。「試合に出ている中で初めて次のショットが打ちたくないっていう風に思いながらラウンドしてて…」。そこまで追い込まれた。

 救ったのがショートゲームだった。3番パー5では2打目でグリーン横のラフへ。残りは約18メートル。「芝が薄くて左下がりだったので」とパターでねじ込んでイーグル。後半も10、13番とボギーが先行した。16番もティーショットは右の林方面へ、2打目もグリーンを狙えず、ピンチだったが、残り30ヤードからアプローチで鮮やかなチップインバーディーを奪ってみせた。

 ショットの不調に頭を抱えながらそれでも14位まで順位を上げてオーガスタ・ナショナルGCへの切符を手にしたのは、まさに全米女子アマ覇者の底力。ラウンド後は主にドライバーショットを修正、しっかり下半身を使ったスイングを心がけた。「きょうの感じだと決勝Rに行く人ではないようなショットばかり出たのでその中でアンダーで回れたのは頑張ったなって気がする。オーガスタは凄い楽しみです!」。

 31日の練習ラウンドを経て、4月1日の決勝に挑む。17歳の馬場が気持ちもショットも新たに「オーガスタ」に臨む。

続きを表示

2023年3月31日のニュース