石川遼「0・1打を削っていく」プロ16年目の開幕を前に決意 男子ゴルフ東建ホームメイト・カップ

[ 2023年3月29日 17:23 ]

<練習日>12番、ティーショットの行方を見つめる石川遼(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季開幕戦東建ホームメイト・カップは30日から4日間、三重県の東建多度CC名古屋で開催される。ツアー通算18勝の石川遼(31=CASIO)はイン9ホールを回って最終調整した。

 予選ラウンドは2月にアジアツアーで初優勝を飾った金谷拓実、前回大会覇者の香妻陣一朗と同組で回る。石川は「2人ともうまいし、今年も上位でやる選手だと思うので楽しみ。優勝争いを一緒にしたい。予選を一緒に回るのと最終日に一緒に回るのは全然意味が違う」と優勝争いを目指す決意を示した。

 新たな武器を投入する。昨年末からキャロウェイの新1W「パラダイム・トリプルダイヤS」をテストしてきたが「前のドライバーと弾道はぼぼ変わらないが打感と音が自分好み」と気に入り今週もキャディーバッグに入れる。440CCの小ぶりなヘッドで操作性が高く、「右からのドローがイメージ通りに打てる」という。

 20年から大幅なスイング改造に取り組んできた。試行錯誤する中で昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで3年ぶりのツアー優勝を果たし「優勝がずっとなかったけど、運良く終盤に優勝できたので、自分のやっていることに対してのモチベーションが上がった」という。

 新スイングの完成度にも「1年前、2年前を考えると、やりたい方向、向かいたい方向に近づいている」と手応えを感じており「1年間通して全体的に次のレベルに行けるようにするのが今年の目標」とさらなるステップアップをもくろむ。

 プロ16年目のシーズン。勝利数、タイトルなど明確なターゲットは設けない。石川は「0・1打を削っていく。0・1打の無駄を削っていく作業なので落ち着いて長く見ないといけない」と自らの進化を追求していくつもりだ。

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2023年3月29日のニュース