朝乃山 十両で6勝目も「顔から落ちて良かった」 湘南乃海との投げの打ち合いを制す 右目上下の傷は勲章

[ 2023年3月18日 16:08 ]

大相撲春場所7日目 ( 2023年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所7日目>湘南乃海(左)を下手投げで下す朝乃山(撮影・成瀬 徹)
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 元大関で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が西十両3枚目の湘南乃海(24=高田川部屋)に下手投げで勝利した。1敗対決を制し、ただ一人全勝の逸ノ城に土が付いたため、再び十両優勝争いのトップに立った。

 「手をついていたら同体だった。顔から落ちて良かった」
 当たって得意とは逆の左四つ。左下手は引けたが右からの巻き替えは果たせず、土俵際で湘南乃海の右上手投げとの投げの打ち合いになった。本来左四つの湘南乃海の投げに体が落ちそうになったが、そこは元大関の意地だろう。投げを打ち返し、際どく1敗を守った。

 土俵に落ちる際、右手でかばうのを最後まで我慢した。その勲章だろう。取組後の取材は、右目上下に赤く血がにじんだ状態で受けた。

 「(投げを打ち合った際)腰をくっつけないといけない。そうなれば、傷もなかった」。取組への反省を忘れない一方、「声援、(しこ名入りの)タオルを掲げてもらえると力が入る。絶対に負けたくなかった」と胸を張った。ひとまず幕内復帰がかなう勝ち越しまで、あと2勝とした。

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2023年3月18日のニュース