馬場咲希 パワ振る66 憧れ藍さんの金言「振るゴルフ」で1差4位発進 体重8キロ増で飛距離アップ

[ 2023年3月18日 04:46 ]

女子ゴルフツアー Tポイント×ENEOS第1日 ( 2023年3月17日    鹿児島県 高牧CC=6419ヤード、パー72 )

1番ホール、ティーショットを放つ馬場咲希(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 昨年の全米女子アマ選手権を制したアマチュアの馬場咲希(17=代々木高2年)が今季国内初戦で6バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーで首位と1打差の4位と好発進した。憧れの宮里藍さん(37)から授かった言葉を胸に、19年の古江彩佳以来となるツアー史上8人目のアマVを視界に捉えた。蛭田みな美(25=ユアサ商事)、稲見萌寧(23=Rakuten)、上田桃子(36=ZOZO)が7アンダーで首位に並んだ。

 スーパーショットは2度、続いた。16番パー5、馬場のティーショットは木に直撃してしまう。直後の2打目は勝負に出た。木の横を強烈なスライスで抜け、ピンまで62ヤードのフェアウエーに運ぶ技ありの一打。続く3打目は58度ウエッジでピン奥に着弾させ、バックスピンで30センチに寄せてバーディー。「めちゃうれしかった」と白い歯を見せた。

 宮里藍さんの言葉を胸に刻んでいた。先週のイベントで再会し「これからも“振るゴルフ”で頑張って」と助言された。一見、無謀にも見えた16番の2打目も馬場は攻めた。「無理やりですけど良い所に行った」と笑った。ピンの奥につけて戻した3打目は、オフに徹底して練習したもの。勇気と努力のたまものだった。

 とにかく振った。9番の第1打は全体1位の281ヤードをかっ飛ばした。昨夏から体重は8キロ増、比例してヘッドスピードも秒速45・5メートルまで約4メートル増した。この日キャディーを務めた父・哲也さんが作る好物のほうれん草とベーコンのバター炒めにはカロリー増のため大量のバターが入っている。同組だった稲見を「飛距離がやばい。もう凄かったとしか言えない」と驚嘆させた。

 3連続を含む6バーディーで首位とは1打差。03年に宮里藍さんも達成している史上8人目のアマVも視界に捉えた。今年2月には同じサントリーと契約しラインでも連絡を取り合う。注目される立場になった時の対処法も助言され、藍さんの言葉は「凄く響きます」と言った。鹿児島入り後は名物の黒豚も食べてパワーチャージ。馬場は今日も振って振って振りまくる。

続きを表示

2023年3月18日のニュース