貴景勝から「休場させてください」と申し出 再出場はせず来場所カド番へ 師匠の常盤山親方が状況説明

[ 2023年3月18日 11:26 ]

大相撲春場所7日目 ( 2023年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

大関・貴景勝
Photo By スポニチ

 7日目からの休場を発表した大関・貴景勝(26=常盤山部屋)について、師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)が状況を説明した。

 2勝目を挙げた3日目の正代戦で左膝を負傷。押し込んだときに足が伸びきってしまったという。翌日からは左膝に頑丈なテーピングを施して出場していたが、6日目の御嶽海で悪化させてしまった。「速い相撲だったらいいけど、貴景勝にしては長い相撲だった。あのまま一気に押し込めたら今日の休場はなかったけど、やっぱり長くなると負担がかかる」と常盤山親方。貴景勝本人から「休場させてください」と申し出があったという。

 ケガを抱えながらも「大丈夫です」と言い聞かせるように自らを鼓舞して出場を続けてきた大関だったが、ついに痛みが限界を超えた。夢の横綱昇進に向けて大切な場所、なんとしても出場したいところではあったが、さすがに相撲を取れる状況ではなかった。

 日本相撲協会に提出された診断書によると「左膝内側半月板損傷」。治療期間は明記されておらず「加療中」とされていた。師匠は「損傷しているのは確か。痛さは本人にしか分からない」としながらも、再出場については「ありません。出ても余計に治りが遅くなるので」ときっぱり否定。夏場所に向けて「治療に専念して、少しずつ鍛えながら調整して5月場所で良い相撲を取れるようになるのを目指してやるだけ」としっかり治して完全復活を目指す方針を示した。

 3度目の綱獲り挑戦だった今場所。足首を痛めた21年初場所、首を痛めた21年名古屋場所と同様に、またしてもケガによる途中休場という結果に終わってしまった。綱獲りが一転、来場所は自身6度目のカド番となる。

続きを表示

2023年3月18日のニュース