95キロの小兵・東俊隆が三段目で4連勝 同学年の尊富士はデビューからの連勝が17でストップ

[ 2023年3月18日 13:49 ]

大相撲春場所7日目 ( 2023年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

三段目の東俊隆
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 日体大出身の三段目・東俊隆(23=玉ノ井部屋)が日大出身の尊富士(23=伊勢ケ浜部屋)を突き落としで破って4連勝で勝ち越しを決めた。

 立ち合いは尊富士がいきなり右へ変わって上からはたきにいった。「びっくりした」という東俊隆は残してもろ手で一度突いてから相手の右腕を引っかけて左へ回り込んでいき、土俵際で体を反らせて粘って逆転勝ち。95キロの小兵が三段目の土俵を沸かせた。

 尊富士はデビュー3場所目でプロ初黒星。序ノ口、序二段と全勝で各段優勝を果たし、部屋では既に関取衆とも稽古するほどの実力者だが、デビューからの連勝は17で止まった。

 同学年の両者。ともに高校、大学と全国トップレベルで活躍してきたが、対戦はこの日が初めてだった。「アマチュアでも1回もやったことなくて初めてだったので、余計に気合が入りました」。意識する相手との初対戦を見事に白星で飾った。連勝を伸ばし「今日勝ち越したので少しは意識しています」と三段目優勝を視野に入れ「あと3番残っているので気を抜かずに集中します」と気合を入れた。

 同学年で同じ小兵の川副(23=宮城野部屋)が幕下3枚目で前日に勝ち越しを決めた。「良い刺激になっているので、やっぱり負けたくないって思いますね」。この日から全国高校相撲選抜大会が開幕。6年前の同大会80キロ級で日本一に輝いたのが東俊隆で、100キロ級を制したのは現幕下の川副(23=宮城野部屋)だった。軽量級で活躍していた小兵がともに今では大相撲の世界で活躍。「見本になっていきたいので、もっと相撲を磨いて尊敬されるようになりたいです」。小兵の活躍が、軽量級で頑張る高校生たちに夢を与える。

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2023年3月18日のニュース