翠富士 1・5倍重い高安の突きに動じず 幕内優勝争いの単独トップ「基本的に常に優勝したい」

[ 2023年3月18日 19:56 ]

大相撲春場所7日目 ( 2023年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

<大阪場所>高安を突き落としに破った翠富士(撮影・井垣 忠夫)
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 幕内最小兵の西前頭5枚目・翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)が優勝争いの先頭に立った。自身の1・5倍、60キロ重い177キロの西前頭7枚目・高安(33=田子ノ浦部屋)の突きにも下がらない。そして右へ素早く動きながら右から突き落とした。

 「(自身は)小さいけれど、下から当たっていく意識だった。肩すかしを狙ったけれど突き落としになった」。決まり手は「十八番」の肩すかしではなかったが、これで単独トップ。気分が悪かろうはずはなかった。

 自身を含む全勝3人で迎えたこの日、朝稽古で休場中の横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)から「ワンチャン(ス)あるぞ、まだ早いけどね」とハッパを掛けられた。高安戦を前に、思い返したのが稽古場での照ノ富士の当たり。「横綱の圧力はすごい。そこまで怖いというのはなかった」。兄弟子の存在感に改めて感謝した。

 静岡県出身力士が優勝すれば史上初。その情報を伝え聞き、「できればそうなりたいし、基本的に常に優勝したい」。加えてこの日から、同い年で高校時代から対戦してきた貴景勝(26=常磐山部屋)が休場した。取り口、言動。綱取り大関が消えた後半戦の主役を担う、魅力にあふれている。

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2023年3月18日のニュース