三浦佳生ぶっちぎり初優勝「ここがゴールじゃない」日本男女金は13年ぶり3度目

[ 2023年3月6日 04:35 ]

フィギュアスケート世界ジュニア選手権最終日 ( 2023年3月4日    カナダ・カルガリー )

日の丸を広げる、男子で優勝した三浦佳生(左)と3位の吉岡希
Photo By 共同

 男子フリーが行われ、三浦佳生(17=オリエンタルバイオ・目黒日大高)が179・63点で合計264・74点とし初優勝した。日本男子で6人目となる制覇で、島田麻央(14=木下アカデミー)と合わせた日本の男女金メダルは10年の羽生結弦、村上佳菜子以来13年ぶり3度目。初出場の吉岡希(19=法大)は3位に入り、日本の来季の出場枠は最大3に増えた。アイスダンスの来田奈央(15)、森田真沙也組(19=ともに木下アカデミー)は16位だった。

 SP後の「ぶっちぎりで」の宣言通り、三浦が2位以下に40点差以上をつけて頂点に立った。序盤の4回転トーループで乱れが生じたが、続く4回転サルコーを決め、後半の4回転―3回転の連続トーループも成功。「美女と野獣」を熱演し、最後は氷の上に座り込むほど力を尽くした。

 「(100点満点で)75点ぐらいの演技。ミスはあったけど、しっかりまとめられた」。2月の四大陸選手権で史上最年少優勝を果たし、ジュニア年代では負けられないプライドがあった。日本男子の優勝は15年大会の宇野昌磨(トヨタ自動車)以来、史上6人目。四大陸と世界ジュニアを同一シーズンで制するのは、男女通じて日本勢初となった。

 「(世界ジュニア制覇は)結果を残してきた選手が通ってきた道の一つなので、名前を刻めるのがうれしい」。そう喜びを口にしつつも「ここがゴールじゃない」と語気を強めた。高みを見据え、挑戦を続ける。

 ≪日本勢最年少Vから一夜、島田麻央「1位を続ける」≫女子で日本勢最年少優勝を果たした女子の島田麻央(木下アカデミー)がフリーから一夜明けた4日、カルガリーで取材に応じ「実感もだいぶ湧いてきた。1位を獲り続け、自己ベストを更新していきたい」と決意を新たにした。14歳の新星は、年齢制限の変更で3年後の冬季五輪に出られない。来季の目標に冬季ユース五輪(韓国)を挙げ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループの大技2本を「安定させたい」と成長を期した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月6日のニュース