マラソン男子の新星・山下一貴「出るのはアリ」世界選手権経由でMGC挑戦も

[ 2023年3月6日 11:38 ]

男子で日本人トップの山下一貴は笑顔で記念撮影
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 5日の東京マラソンで男子日本人トップの7位に入った山下一貴(25=三菱重工)が一夜明けた6日、都内のホテルで取材に応じた。

 2時間5分51秒の日本歴代3位の好記録をマークしたが「日本人1位を取り上げてもらうのはうれしいけど7位なので」と正直な思いを語る。ラスト5キロで外国勢のスパートで離された場面を引き合いに「全然対応できなかったけど、そこまで離れていなかった。もうちょっとどうにかできたんじゃないかと思った」と反省点を口にした。

 ただ、これまでの練習アプローチには確信があり「間違ったことをやっているわけではない。誰かが上げた時にすぐ反応できるような、自分のリズムを保てるような意識づけだと感じている。それを意識したい」と話した。

 10月のパリ五輪代表選考会MGC出場権を持つが、8月の世界選手権(ブダペスト)挑戦も視野に入れている。「まだ詳しい話をしていない」とした上で「出るのはアリかな。今シーズン、1回しかレースしていないですし。何とも言えないが、そういう調整をやっていこうという話になったらやってみたい」と前向きに語った。

 三菱重工の黒木純監督は「体調も含めて回復が一番大事」と状態を見極めながら、世界選手権出場については「それができるのかを話して決めたい。そのプランは私の中で詰めているつもり。どういう形でもMGCに合わせていく。(世界選手権経由でも)いけるのではないか」と見解を示した。

 スピードタイプのランナーではないため、春先からはトラック種目の出場ではなく「マラソン練習で押していく能力、スピード持久力を上げる方が成長につながる」と指揮官。MGC前には、今大会前にも行ったニュージーランド・ネルソン合宿で起伏のあるコースの走り込みも予定しているという。

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2023年3月6日のニュース