10年ぶりに表舞台へ 女子チーム監督就任の春口広氏「ラグビーが大好きなんです。本当にうれしい」

[ 2023年2月28日 12:04 ]

横浜TKMの監督就任会見に臨む春口広氏
Photo By スポニチ

 関東学院大ラグビー部を6度の大学日本一に導いた春口広氏(73)が28日、横浜市内で女子チームの横浜TKMの監督就任会見に臨み、「監督を要請され、本当に喜んでいる。ラグビーが大好きなんです。とにかく好きなので、関わること、ましてやこれから発展するであろう女子ラグビーの監督。本当にうれしい」と抱負を語った。

 就任はシーズン始動日だった2月13日付で、すでに指導を始めているという。13年に関東学院大の監督を解任された後は、横浜市内で少年少女の指導を行っていたが、成人女性のチームを指導するのは初めて。「もっとじっくり女子ラグビーを勉強しないといけない。一生懸命ルック。女子ラグビーとは何だろうと。でも行動してしまう。慌て者なので」と話した。

 チームは昨年、女子7人制のサーキット大会である太陽生命ウィメンズセブンズシリーズで初優勝(第1戦熊谷大会)を果たし、年間総合でも過去最高を更新する3位に入るなど躍進。「横川理事長からは3年で下地を作ればいいと言われている」と話した春口氏だが、「優勝できるチームを作りなさいとも言われている。仲良しクラブではない。日本一を目指すチーム、勝つという認識を(選手に)持ってもらいたい」と勝負師としての顔ものぞかせた。

 愛知県出身の春口氏は日体大を卒業後、高校教諭を経て74年に関東学院大監督に就任。当時関東大学リーグ戦3部のチームを82年に1部まで引き上げると、90年度にリーグ戦1部初優勝、98年度に大学選手権優勝へと導いた。07年には部員の不祥事の責任を取り、監督を辞任。13年に再び監督に復帰したが、成績不振により1シーズンで解任されていた。

続きを表示

2023年2月28日のニュース