川崎春花“ダイヤモンド世代”のエースだ!はんなりに秘めた「負けず嫌いな性格」昨季2勝の19歳

[ 2023年2月28日 05:05 ]

川崎春花
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 【ダイヤモンド世代と呼んで!(1)】日本女子ゴルフツアーの23年シーズンは3月2日、ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄・琉球GC)で幕を開ける。「ダイヤモンド世代と呼んで!」と題し、注目される19歳の3選手を特集する。第1回にはルーキーイヤーの昨季、メジャーを含む2勝を挙げた川崎春花(19=村田製作所)が登場。さらなる飛躍を目指す03年度生まれのトップランナーは、世代の呼び名にも言及した。

 昨年12月、ルーキーNo・1を決める新人戦を制した川崎は記者会見に臨んだ。同時刻、会見場に面したバルコニー。同じ03年度生まれの尾関彩美悠ら5選手が、カメラに向かって「私たちはダイヤモンド世代です!」と笑顔で訴えていた。本来、川崎もその一員だったはずだが、優勝者として会見があったためにかなわず。

 「この動画、ぜひ皆さん見てください。みんなでダイヤモンドがいいねって話しているんです」

 今はまだ、ダイヤモンドの原石かもしれない。ただし、その世代の筆頭格は間違いなく川崎だ。昨季は大会最年少で制したメジャー、日本女子プロ選手権を含めて2勝。京都出身で、はんなりとした口調が柔らかな印象を与えるが、実は「負けず嫌いな性格」という実力者である。

 オフはショートゲームの強化をテーマとした。昨季のリカバリー率は59・94%で、規定ホール数に達していないもののツアー63位に相当。賞金ランク8位にしては物足りない数字だった。1月には同世代の桜井心那らと長崎で合宿を実施。これまでアプローチでは58度のウエッジを多用していたが、桜井が9IやPWを使う姿を見て「打ち方を教えてもらいました」と明かす。

 今季に向けて「まずは3勝目を」と足元を見つめた上で、メルセデスランク1位を目標に掲げた。「簡単ではないと思いますけど、最大のモチベーションです」。同世代を「切磋琢磨(せっさたくま)できる存在」と語る川崎が、今年も“ダイヤモンド世代”の先頭を走る。

 ◇川崎 春花(かわさき・はるか)2003年(平15)5月1日生まれ、京都市出身の19歳。7歳からゴルフを始める。大阪・大院大高在学時の21年11月のプロテストで一発合格。昨季はツアー初優勝を含む2勝を挙げてメルセデスランク15位、賞金ランク8位。1メートル58、51キロ。

 【女子ゴルフ世代アラカルト】

 ☆黄金(98年度生まれ) 日米通算11勝の畑岡奈紗を筆頭に、メジャーの全英女子オープンを含む同7勝の渋野日向子。ともに通算8勝の勝みなみ、小祝さくららがいる。11選手で日米通算45勝を誇る。

 ☆谷間(99年度生まれ) 20~21年シーズン賞金女王で通算12勝の稲見萌寧が世代の絶対的エース。

 ☆ミレニアム(00年度生まれ) 日米通算9勝の古江彩佳、通算6勝の西村優菜、同2勝の吉田優利らがいる。

 ☆新世紀(01年度生まれ) メジャーの全米女子オープンを含む日米通算3勝の笹生優花、昨季年間女王で通算6勝の山下美夢有、同5勝の西郷真央と粒ぞろい。

 ☆ダイヤモンド(03年度生まれ) 昨季国内メジャー1勝を含む2勝を挙げた川崎春花、1勝の尾関彩美悠がいる。ほかにも下部ツアー初の年間5勝を挙げた桜井心那ら。

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