ネッツは3連勝ならず 渡辺11得点も3P成功率で“陰の1位”から陥落

[ 2023年1月26日 12:35 ]

76ersのハーデンとリバウンドを争うネッツの渡辺(AP)
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 東地区全体4位のネッツは25日、敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)でロード5連戦の最終戦を迎え、同2位の76ersと対戦。133―137(前半65―75)で敗れて3連勝を逃し、今季の成績は29勝18敗となった。このカードは106―115で敗れた11月22日に続いて2戦2敗。最大17点差をつけられながら第4Qの残り4分に120―120と追いついたものの振り切られた。

 ネッツはケビン・デュラント(34)が膝の故障で離脱してからは2勝5敗。ここ3試合で計116得点を挙げていたカイリー・アービング(30)が30得点と10アシストを稼いで奮闘したが土壇場で競り負けた。

 センターのニック・クラクストン(23)は25得点と11リバウンドをマーク。76ersのドック・リバース監督(61)の長女キャリーさん(34)と結婚しているセス・カリー(32)は“義父”の前で7本の3点シュートなどで今季自己最多の21を稼ぎ、2016年のドラフト全体トップで76ersに指名されて4シーズン在籍したベン・シモンズ(26)は12得点、5リバウンド、5アシストを記録したものの勝利にはつながらなかった。

 渡辺雄太(28)は第3Qの6分35秒以降はフル出場で、フィールドゴール(FG)を7本中4本(うち3点シュートは3本中1本)、フリースローは2本とも決めて11試合ぶりの2ケタとなる11得点と4リバウンド、1ブロックショットをマーク。前半はフリースロー2本のみによる得点だけでシュートは打たなかったが、第3Qの残り46秒にベン・シモンズ(26)のパスを受けて左サイドから3点シュートを成功させ、その29秒後にもシモンズのアシストからジャンプシュートを決めてこのクオーターで5得点を記録した。第4Q出だしの3点シュートは2本とも外したものの、終了間際にはアリウープによるダンクなどで4得点。敗れはしたものの出場時間帯(計25分)のチームスコアはネッツの中では最高の「プラス16」だった。

 渡辺の3点シュートの成功は87本中42本(規定数には5本不足)で成功率は48・3%。3点シュートの成功率部門ではサンズのデイミオン・リー(30)が48・4%(184本中89本)が1位で、渡辺はこれまで“陰の1位”をキープしてきたが、出場34試合目でリーの数値を下回った。

 先発平均年齢が30・4歳となっている76ersは6連勝を飾って31勝16敗。ジョエル・エンビード(28)が26得点と11リバウンド、タイリース・マキシー(22)が27得点をマーク。23得点のジェームズ・ハーデン(33)は第4Q終盤に同点にされたあと、3点シュートを2本連続して成功させて勝利に貢献した。

 76ersはここ9戦で8勝目。試合のなかった東地区全体首位のセルティクス(35勝14敗)とは3ゲーム差となった。

 なおネッツは26日から地元ブルックリン(ニューヨーク州)でホーム3連戦。26日にピストンズ、28日にニックスと対戦したあと、30日には八村塁(24)がトレードで移籍してきたレイカーズと顔を合わせる。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場5分16秒=2得点)
*10分47秒・フリースロー2本=○○
 ▼第2Q(出場2分31秒=シュート機会なし)
 ▼第3Q(出場5分25秒=5得点)
(1)11分14秒・左サイドから3点シュート=○(アシスト・シモンズ)
(2)11分43秒・右エルボー付近でジャンプシュート=○(アシスト・シモンズ)
 ▼第4Q(出場12分=4得点)
(3)19秒・ペイント内でフローター気味のシュート=×
(4)2分26秒・左コーナーから3点シュート=×
(5)2分49秒・左コーナーから3点シュート=×
(6)3分43秒・速攻からアリウープでのダンク=○(アシスト・アービング)
(7)11分47秒・ゴール下で左手でレイアップ=○(アシスト・オニール)

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