落合 所要1場所で十両!令和の怪物19歳、次は幕内Vで宮城野親方を「泣かせたい」

[ 2023年1月26日 04:20 ]

新十両昇進会見を行う落合(左)と宮城野親方(元横綱・白鵬)=日本相撲協会提供
Photo By 提供写真

 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、落合(19=宮城野部屋)と玉正鳳(29=片男波部屋)の新十両昇進が決まったと発表した。幕下15枚目格付け出しで初場所幕下優勝を果たした落合は、昭和以降初の所要1場所での最速昇進となった。再十両は、ともに幕内経験者の友風(28=二所ノ関部屋)と徳勝龍(36=木瀬部屋)の2人だった。

 “令和の怪物”落合が大相撲史に残る史上最速記録を打ち立てた。「凄く光栄。これからもっと頑張らないといけないと身の引き締まる思いです」。都内の宮城野部屋で行われた会見に同席した師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)は、まげ姿で臨むという夢が実現。28日の断髪式を前に「これ以上のプレゼントはない。落合に感謝しています」と喜んだ。師匠の夢をかなえた落合は「まげがあるうちにできて何より幸せ」と感慨深く語った。

 デビュー以来無敗の超スピード出世で当然まげは結えず、ザンバラどころか短髪のまま関取になる。しこ名はまだ決まらず、しばらくは「落合」のまま。壮大なしこ名を考案する師匠は「史上初を成し遂げた男ですから“お~!”と思うしこ名をつけてやろうかな」と期待を持たせた。

 会見に緊張気味の19歳は、将来の夢を問われると「まずは強くなること。そこからまた考えたい」と控えめな回答。すると師匠から「昨日なんか言ってたじゃん」とツッコミ。“本音”を言うよう命じられ、改めて口にした夢は「強くなって横綱になること」。そして「幕内優勝して師匠を泣かせたい」と続けた。赤面する愛弟子に師匠は「100点満点!」と満足げだった。

 1メートル79、156キロの体には厚みがあり、左四つや突き、押しなど取り口は万能だ。大きな期待を寄せられる新十両は、「スピードがあって力もあって柔軟性もある、師匠のような力士を目指しています」と夢を描いた。大横綱への道は、まだ歩み始めたばかりだ。

 《13人の引退発表》日本相撲協会は25日、年寄「君ケ浜」を襲名した元関脇・隠岐の海ら13人の引退を発表した。引退力士は次の通り。かっこ内は部屋。

 隠岐の海(八角)、輝富士、星ノ富士(以上伊勢ケ浜)琴乃秀、琴明山(以上佐渡ケ嶽)明光(尾上)暁(高田川)魁ノ若(大島)彩湊(湊)錦翁(朝日山)美浦ノ湖(武蔵川)浪満(立浪)安藤桜(式秀)

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月26日のニュース