神戸　2季連続黒星スタート　日本代表SO李承信「初戦に懸けていた思いもあったので、悔しい」

ラグビーリーグワン第1節   横浜39―30神戸 （ 2022年12月18日    ニッパツ ）

＜横浜・神戸＞後半、トライを決められ、厳しい表情の神戸フィフティーン（撮影・木村　揚輔）
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　各地で3試合が行われ、昨季7位の神戸は敵地で昨季6位の横浜に30―39で敗れた。日本代表SO李承信（21）が全てのキックを成功させて15得点を挙げたものの、チームは攻守でミスが続出。南アフリカ代表SHファフ・デクラーク（31）を擁する相手に屈し、2季連続で黒星スタートとなった。昨季3位の東京ベイは準優勝の東京SGに31―18で勝利。2部から昇格した花園は東葛に競り負けた。

　またしても開幕戦で弾みをつけられなかった。ミスが相次ぐ神戸は、何度も横浜に点差で迫りながらも逆転することができない。20―22で迎えた後半26分には、鳴り物入りで加入したデクラークにトライをアシストされて突き放された。

　「負けて悔しいし、初戦に懸けていた思いもあったので、悔しいです」

　司令塔として攻撃をリードした李は厳しい表情で振り返った。日本代表の遠征を終えて今月5日に合流。短い調整期間でも、この日は3PGを含め計6本のキックを全て成功させた。ただ、タッチキックでの痛いミスもあり、白星には届かなかった。

　リーグワン初年度の昨季は7位低迷。開幕から2連敗を喫したことでチームに迷いが生まれ、波に乗ることができなかった。今季は昨年よりも3カ月早く始動。チームづくりに時間をかけ、スタートダッシュをかけるはずだったが、思い描く結末とはならなかった。

　19年のW杯準々決勝・南アフリカ代表戦に出場した日本代表FB山中にとっては、再びデクラークに屈することになった。ただ、落ち込んでいる暇はない。李は言った。「神戸のラグビーを信じて、ホーム開幕戦で強いスティーラーズを見せたい」。次戦は花園戦（神戸ユニバー）。気持ち新たに関西ダービーへ臨む。（西海　康平）