中村輪夢、世界選手権で日本勢初制覇 「“人とかぶらない技”のチョイスがハマった」

[ 2022年11月15日 04:22 ]

自転車世界選手権BMXフリースタイル・パーク ( 2022年11月13日 )

優勝した中村輪夢=アブダビ(UCI提供)
Photo By 共同

 自転車の都市型種目の世界選手権最終日は13日、UAEのアブダビで行われ、24年パリ五輪予選を兼ねたBMXフリースタイル・パークで男子は東京五輪5位の中村輪夢(20=ウイングアーク1st)が93・80点をマークし、日本勢初優勝を果たした。女子で東京五輪7位の大池水杜(25=ビザビ)は75・40点で8位。日本は男女とも、24年3~6月に行われるパリ五輪予選シリーズの総合6位以内にアジア選手が入らなかった場合の五輪出場枠を確保した。

 優勝が確定した瞬間、中村は両拳を力強く握った。近くで見守っていた代表スタッフから水を浴びせられ、歓喜の輪ができた。1回目の試技で93・80点をマークし、五輪メダリストら強敵を抑えて頂点。日本勢初の快挙に「自分のやりたいことに集中し、出し切って優勝できたことがうれしい」と語った。

 中村らしい独創的な技が突破口となった。空中で横2回転しながらハンドルを回し、さらに両手を離す「セブントゥエンティ・バースピン・トゥ・ノーハンド」など大技を次々と繰り出し「“人とかぶらない技”のチョイスがハマった。それをしっかり決めたことが勝因」と振り返った。

 東京五輪は5位でメダルに届かず、24年パリでリベンジを期している。「五輪のことはなるべく考えないようにしていたが、プレッシャーは感じていたので、勝ててホッとしている」。五輪切符獲得にも大きく前進。ここからさらにギアを上げていく。

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