オールスポーツマンゴルフ、水泳が団体戦46年ぶりV ソフトテニスとスコア並び「合計年齢高い方」に軍配

[ 2022年11月15日 04:44 ]

スポニチ主催 第63回オールスポーツマンゴルフ ( 2022年11月14日    埼玉県 久邇CC 東コース=3154ヤード、女性2820ヤード 西コース=3132ヤード、女性2821ヤード 北コース=3201ヤード、女性2771ヤード、パー72 )

団体の部で優勝を果たし、笑顔を見せる水泳の(左から)大塚勇、青木守喬、斉藤雅文、山重美登士(撮影・河野 光希)
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 63回目を迎えた伝統の大会に21団体(団体戦は16団体)70人が参加し、新ペリア方式による熱戦を繰り広げた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。団体戦は水泳が46年ぶり3回目の優勝を果たした。個人戦はソフトテニスの西田豊明(74)がグロス79、ネット70・6で制し、水野健次郎杯を獲得。65歳以上の選手が対象の高石真五郎杯も西田が獲得し2冠を達成した。

 結果発表で優勝を知ると、平均年齢74・5歳の水泳の4人がハイタッチを交わした。ソフトテニスとスコアで並んだが、チーム内の上位3人の合計年齢の高い方に軍配が上がる規定により、46年ぶりの優勝。チーム最年長78歳の青木守喬は「若さの秘けつはゴルフ。普段から若い選手に誘ってもらってラウンドしてパワーをもらっている」と笑顔を見せた。

 4人の年間平均ラウンド数は100近い。前回62回大会で個人、シニアの2冠を達成した斉藤雅文(73)は今回も個人3位と奮闘。3年前は10件近い祝福の連絡が届き「前回の優勝で紙面に取り上げられて、知人から“いつ水泳からゴルフに転向したんだ”と言われた。今回も連絡が来るかな」と冗談交じりに笑顔。山重美登士(73)は「隠しホールに助けられ、幸運だった。悪いものは水で洗い流しているからね」と“水泳ジョーク”も披露した。

 来夏に福岡で開催される水泳世界選手権にも弾みをつけた。久邇CCの会員でもある大塚勇(74)は「日本は若い選手が出てきているので、世界水泳もいい結果が出ると思います。期待していてください」と強調。斉藤は「来年も皆で元気に久邇CCを歩けるようにしたい」と早くも連覇に意欲を見せた。

 ≪西田2冠に笑顔≫個人戦、シニアの2冠を制した西田は「本当についている。いい大会になった」と歓喜のスピーチで笑顔を見せた。17年には個人2冠に団体優勝とタイトルを総なめ。今大会は当初出場予定がなかったというが、10月に団体別の出場枠が1人増えたことで出番が回り、見事タイトルを獲得した。団体戦は年齢合計の差で優勝を逃したが、シングルプレーヤーの実力を発揮。「速くてアプローチが難しい」という格式高い同CCを攻略した。

 ≪鎌田“年齢差”で2位≫鎌田(ラグビー)はグロス97、優勝した西田とネット70.6で並んだが、西田よりも5歳若く、規定により惜しくも2位。それでも「スコアがスコアなので、ハンデに恵まれただけ」と笑顔で振り返った。ラグビーは来年にW杯を控え、日本代表も10月のニュージーランド戦で善戦するなど活躍中。「昔は100点を取られていたのに、戦えるまでに進歩した」と刺激を受けている様子で、自身も「来年リベンジしたい」と誓った。

 ▽オールスポーツマンゴルフ 日本の主要スポーツ団体の代表が一堂に会しスポーツ界全体の発展を目指すために創設された大会。第1回は1958年(昭33)に大箱根CCで開催され、13団体、22チームの81人が参加した。

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