安治川親方おい・桜庭 場所前に左膝負傷も強行出場「自分の立ち合いができなかった」初陣飾れず

[ 2022年11月15日 10:59 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2022年11月15日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所>前相撲で根岸に敗れる桜庭(撮影・中村 達也)
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 前相撲が始まり、今場所の新弟子検査に合格した8人と、先場所合格したモンゴル出身の風の湖(19=押尾川)、再出世を目指す勝桂馬(25=木瀬)の計10人が相撲を取った。

 安治川親方(元関脇・安美錦)のおいで青森・五所川原農林高3年の桜庭(17=伊勢ケ浜部屋)は敗れて初陣を飾れなかった。相手は埼玉栄高3年で全国選抜大会32強の実績を持つ根岸(18=武隈部屋)。桜庭は立ち合い少し左にずれながら当たると、立ち合い一発、わずか1秒で突き倒された。

 「膝が入った気がして、思った以上に自分の立ち合いができなかった」。1週間前の稽古で左膝の外側側副じん帯を損傷しており「ちょっと力が入らない状態」だった。それでも痛みを我慢して強行出場。前日には伯父の安治川親方から「負けてもいいから思い切りやれ」と声を掛けられたという。

 ケガをする前は、部屋で序二段や三段目の力士と30~40番の申し合いを行ってきた。「高校の時より全然違って相当キツいですね」と、猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋の厳しさを痛感。「どんどん食べて体を大きくしろ」という同親方のアドバイスを受けて増量にも取り組み、入門から約1カ月で7キロも増やした。

 わずか1秒で敗れるほろ苦い初土俵となったが、力士人生はまだ始まったばかり。今後は「ファンを魅了するような相撲を取っていきたい」と“安美錦2世”になることを夢見た。

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2022年11月15日のニュース