御嶽海 大関復帰は「意識しない」「一日一勝、それだけ」稽古量増やして勝負の九州場所へ

[ 2022年11月11日 18:16 ]

大関復帰を目指し稽古に励む関脇・御嶽海
Photo By 代表撮影

 大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)で大関復帰を目指す関脇・御嶽海(29=出羽海部屋)が11日、福岡県糟屋郡新宮町の出羽海部屋で稽古を行った。

 この日、申し合い稽古では幕下の出羽ノ龍(21)と海龍(32)を相手に連続で14番取って計12勝2敗。夏場所で負傷した右肩の状態は「先場所より良いと思います」と手応えを得ていた。

 カド番で迎えた秋場所は、自己ワーストの11敗を喫して大きく負け越した。それでも「プロだから、やれるんだったらやらないと」と出場を続けた。大関の座を明け渡すこととなり「1回諦めた時にいろいろ見えました。(今場所に)つながるようにこれを生かしていこうというのは見えた」という。

 今年に入って優勝、大関昇進、コロナ感染、大関陥落を経験。「20代最後の年って忙しいんだ」と激動の1年を振り返った。それでも「この1年、楽しんでいるんじゃないかな。こんな経験はあってプラスになるものが絶対出てくるので。うじうじしていても得るものも得ないから」と逆境も前向きに捉えていた。

 大関陥落から1場所で復帰を決めるには今場所10勝以上が必要。星数については「大関も意識しないし2桁(勝利)も意識しない。今やるのは一日一勝、それだけ」と目の前の相撲に集中する。これまで稽古不足を指摘されることが多かったが「意識的じゃなく本能的に」と稽古量を増やしてきた。自然体で本来の実力を発揮できれば2桁勝利、大関復帰が見えてくる。

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2022年11月11日のニュース