補欠から金メダルの“シンデレラガール”渡部葉月ら帰国「来年こそ団体でパリの権利を」

[ 2022年11月8日 20:45 ]

<体操日本代表帰国>笑顔を見せる渡部(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 体操の世界選手権に出場した橋本大輝(21=順大)、渡部葉月(18=中京ク)ら日本代表が8日、英リバプールからフランス経由で羽田空港に帰国した。

 日本は今大会で金2、銀3、銅3の計8個のメダルを獲得。渡部は補欠から繰り上がりで初出場し、種目別の平均台で金メダルを獲得、“シンデレラガール”として一躍注目を浴びた。同種目で銅メダルの宮田笙子(18=鯖江スクール)とともに羽田空港で取材に応じたが、大勢の報道陣に囲まれて緊張気味。「元々は補欠だったんですけど、団体の予選にも決勝にも種目別にも出場ができて、たくさん経験できて良かったなと思います」と振り返り、「1位になった瞬間は信じられなかったけど、たくさんのメッセージをいただいて少しずつ実感が湧いてきた」と心境を語った。

 世界選手権での金メダルは日本女子4人目の快挙。ただ、団体総合で24年パリ五輪出場権は得ておらず、渡部は「来年こそは団体でパリの権利を取れるように。まずは国内選考で正メンバーに入り、個人総合でも世界で戦えるように頑張ります」と決意を新たにした。

 エースとして団体総合でチームを決勝進出に導き、個人総合、種目別3種目で決勝に進んだ宮田は「初めての世界選手権でこれだけ高い順位で、大過失なく終われたのは、すごく良かったので来年につなげたいです」と早くも来年に目を向けた。新ルールに変わり、Eスコアの評価などに未知数の部分もあったが、「自分らしさを全開で演技して周りの評価も良く、自信もついた」と手応え。今回は「得意意識のない」平均台でのメダルだったため、「うれしいですけど、得意種目でメダルを獲りたいという思いも生まれたし、個人総合でもより高い順位を狙いたいと思った。国内で戦うというより、その先を見据えて練習して、来年またこの舞台に立ってメダルを獲れるように頑張ります」と意気込んだ。

 次回大会は2024年パリ五輪予選を兼ねて来年9~10月にベルギーで開催される。

続きを表示

2022年11月8日のニュース