7人制ラグビー男子日本代表ヘッドコーチにサイモン・エイモー氏

[ 2022年9月29日 16:36 ]

7人制ラグビー男子日本代表のヘッドコーチに就任したサイモン・エイモー氏(右)と日本協会の徳永剛ナショナルチームディレクター
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 日本ラグビー協会は29日、男子7人制日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に、昨年12月からテクニカルディレクター(TD)を務めていたイングランド出身のサイモン・エイモー氏(43)が就任すると発表した。昨夏の東京五輪後からヘッドコーチ代行を務めていた梅田紘一氏は退任。新体制で24年パリ五輪へ強化を図る。

 東京都内で会見に臨んだエイモー新HCは「就任は光栄に思っている。自分たちがどんなプレーをしたいか、アイデンティティを固めて、ピークを一番大事な大会に持っていき、試合に勝ちたい」などと抱負を述べた。早速あす30日の沖縄合宿から指導を始め、10月下旬に始まるアジアシリーズ、パリ五輪の予選を兼ねるワールドシリーズに挑む。

 現役時代はSHで7人制と15人制の両方で活躍したエイモー氏は、01~07年には7人制イングランド代表の主将を務め、15人制でも英プレミアシップでプレー。現役引退後も7、15人制両方でコーチングの実績を積み、16年のリオデジャネイロ五輪では男子英国代表を率いて銀メダル獲得に貢献した。また20、21年には15人制のイングランド代表のエディー・ジョーンズHC(前日本代表HC)の下でアタックコーチを務めるなど選手、指導者として実績は申し分なし。「エディーの下でコーチングをした時の学びも生かしたい」と話した。

 男子7人制日本代表は昨夏の東京五輪で11位と惨敗し、今月行われたW杯セブンズの出場を逃すなど、低迷が続いている。パリ五輪へ待ったなしの強化が求められる中、強化責任者の徳永剛ナショナルチームディレクターは「パリ五輪まで2年を切った中で、彼の現場での力が必要。特にパリ予選を控え、(16年リオ五輪で)短期間でチームをまとめ上げて銀メダルを獲得した手腕に期待したい。日本のセブンズスタイルを確立してもらいたい」と期待を寄せた。

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2022年9月29日のニュース