馬場 奈紗超え17歳160日でメジャー最年少Vだ「いいプレーできるように」

[ 2022年9月29日 05:10 ]

練習で笑顔を見せる馬場咲希(撮影・西尾 大助)
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 国内女子ゴルフの今季メジャー第3戦、日本女子オープンは29日、千葉県の紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で開幕する。JGA(日本ゴルフ協会)特別承認者の資格でメジャー初出場する馬場咲希(17=代々木高2年)が28日、公式会見に出席して抱負を語った。全米女子アマチュア選手権を日本人37年ぶりに制した新星による史上最年少17歳160日でのメジャー初制覇となるか、注目が集まる。

 ナショナルチームのユニホームを着用して挑むことが憧れだった大舞台。馬場が初めて、日本女子ゴルファーNo・1を決める大会に挑む。公式会見で言及したのは、日本人37年ぶりの制覇を達成した全米女子アマチュア選手権での戦い。「伝統ある大会に出場させてもらえることが、とてもうれしい。全米アマの時にいいプレーをすることができたので、今回もいいプレーをできるように」と等身大の言葉で語った。

 注目を浴びる17歳。この日の練習ラウンドにも、多くの観客がついた。予選ラウンドは前年覇者の勝と今季5勝の西郷とのペアリング。「凄くドキドキな部分はあるんですけど、そんな組でラウンドできることはないので楽しみです」と開幕を心待ちにする。2週前の住友生命レディース東海クラシックは予選落ち。スイングの修正を行うなど「調子は悪くないです」。今週は坂詰和久コーチがキャディーを務め、心強いサポートもある。

 68年から始まった伝統の大会。その歴代女王から金言を受けた。前週、05年覇者の宮里藍さんからは「常に自分のゴルフに徹することが大切だよ」との言葉。そして今週は94、03年の覇者で、全米女子アマ制覇の先輩でもある服部道子さんと対面。「私も同じように注目された。でも今までと変わらず、その状況に惑わされないようにね」と助言をもらい、「ゴルフを楽しむことを変えないようにと思っています」と明かした。

 メジャー最年少優勝記録は16年に今大会で畑岡奈紗が記録した17歳263日。大会最終日に17歳160日となる馬場には、その記録を更新するチャンスがある。世界の舞台で快挙を達成した17歳だけに期待も高まるが、馬場自身はいたって冷静。「しっかり4日間戦うことだけです」と目標を掲げた。

 《初出場初Vは6人》国内メジャーの史上最年少優勝は16年に日本女子オープンで当時アマチュアの畑岡奈紗が記録した17歳263日。馬場が大会初制覇となれば、17歳160日での新記録となる。また、メジャー初出場初優勝は過去6人が達成。うち日本人は、68年日本女子プロ選手権での樋口久子と16年日本女子オープンでの畑岡奈紗の2人のみ。

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2022年9月29日のニュース