プロデビュー2戦目の中島啓太「最高のスタートができた」ツアー2勝目へ首位に2打差の4位発進

[ 2022年9月29日 16:39 ]

<バンテリン東海C・第1日>8番、バンカーショットを放つ中島啓太(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフのバンテリン東海クラシック(賞金総額1億1000万円、優勝賞金2200万円)は29日、愛知県みよし市の三好CC西C(7300ヤード、パー71)で開幕し、第1ラウンドを行った。

 今大会がプロデビュー2戦目となる前世界アマチュアランキング1位の超大物ルーキー・中島啓太(22=フリー)は6バーディー、2ボギーの67で回り、首位に2打差の4アンダー、3位の好スタートを決めた。プロ7年目の岡田絃希(25=日本植生)が6アンダーで自身初の首位に立っている。

 「今週は最高のスタートができましたし、耐えるところは耐えながらバーディーをたくさん取れたので良かったです」

 出だしの10番から3連続バーディーを奪う会心の滑り出し。12番パー5(555ヤード)ではグリーン左のバンカーから第3打を30センチに寄せる快打でファンを沸かせた。プロデビュー戦だった先週のパナソニック・オープン初日、中島の組に付いたギャラリーは悪天候もあって報道陣も含めわずか30人だったが、石川遼(31=CASIO)、地元愛知出身の桂川有人(23=国際スポーツ振興協会)と同組だったこの日は約200人のギャラリーがその動向を注視。そんな中「たくさんのファンの方に見ていただく方が好きなので」と高い集中力を発揮。終盤の6番以降は3ホール連続で2メートル以上のパットを沈めてしぶとくパーを拾った。

 今年8月に扁桃炎(へんとうえん)を患って体重は約3キロ減。体の軽さがショットが右へ出るミスの一つの原因にもなっているが、先週から日体大の1年先輩でもある国内屈指の飛ばし屋・河本力(22=フリー)と連夜の“焼肉トレーニング”で徐々に増量。「お互いアスリートなのでお酒は飲まず、どっちが払うかはじゃんけんで決めてます」とアマチュア時代とは違うプロ生活を楽しんでもいる。

 昨年、史上5人目のアマチュア優勝を飾ったパナソニック・オープンで先週、同学年でナショナルチームの同僚だった蝉川泰果(21=東北福祉大4年)が史上6人目のアマチュア優勝。中島は最終18番グリーンサイドでその瞬間を待ち構え、抱き合って優勝の喜びを分かち合った。

 「心からうれしいと思いましたし、それと同時に2勝目を真っ先に挙げるのは自分だという強い思いも湧いてきました」

 48位に終わったプロデビュー戦から気持ちを切り替えて優勝を目指すプロ2戦目。今週は米ツアー3勝の丸山茂樹の全盛期を支えた杉沢伸章キャディーと新コンビを結成。極度の緊張で思うようなプレーができなかった先週とは違ういい緊張感の中で中島らしいゴルフができている。

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