姫野 盟友・大谷翔平から刺激 1年ぶりに桜の練習用ジャージー「ワクワク感ある」

[ 2022年9月6日 04:30 ]

充実した表情で合宿に参加した姫野
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 ラグビーの日本代表候補は5日、大分県別府市での合宿で秋の活動を開始した。夏は下半身のコンディション不良で離脱していたNo・8姫野和樹(28=トヨタ)が約1年ぶりに代表活動に復帰。海の向こうで活躍中の盟友、大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(28)から刺激を受けたことを明かし、1年後のW杯フランス大会へ再び走り出す。

 頼れる男が戻ってきた。通算22キャップを誇る姫野が、約1年ぶりに桜の練習用ジャージーを着用。別メニューながら秋の活動初日を順調にこなした。「代表のジャージーを着ることは名誉。ワクワク感がある。2週間後にはフルで練習に参加できたら」。プロテインドリンクを片手に、充実した表情で話した。

 合宿直前には大きな刺激をもらった。大谷とはともに94年7月生まれで、共通の知人を介して都内で食事した18年冬から親交を深めてきた。先月、大谷がベーブ・ルース以来となる104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した際には連絡したという。フィールドは違えど、世界相手に戦うアスリート同士。「帰ってきたら、また(食事に)行こうな!」と誓いを交わしたことも明かした。

 姫野も海外経験を力にしてきた。21年シーズンはスーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)でプレー。W杯初出場となった19年日本大会は「正直、あまり自分に余裕もなく、活躍できるか不安が大きかった」というが、今は違う。「海外でプレーして自信がついた。ワクワク感、楽しみが大きい」と堂々と語った。

 現在の代表候補52人は、10月に3試合を予定しているオーストラリアA代表戦前には約40人に絞られる。この日から始まった、熾烈(しれつ)なポジション争い。それでも「3試合全部出たい。めちゃめちゃ飢えてる。競争力が上がるのはウエルカム」と話した姫野の目は輝いていた。

 《ジョセフHC「層を厚くする」》ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは活動初日を「選手たちはエキサイティングしていた。良い練習ができた」と評価した。この日は午前7時半からポジション別練習をスタートし、休憩を挟んで午後3時から約2時間は全体練習。3つのグループに分け、それぞれ異なったメニューを与え「ローテーションして行っている」と明かした。ケガで離脱していた姫野や松島の復帰を歓迎し「層を厚くしていく」と青写真を描いた。

 《松島が代表復帰へ回復アピール》松島も約1年ぶりに代表活動に復帰した。今夏は右肩の故障の影響で選考外だったが、この日は実戦練習にも参加するなど完全回復をアピール。国内での合宿参加は19年W杯日本大会以来で、「やっぱ湿気が凄い。違うしんどさがあった」と笑った。フランス1部リーグのクレルモンから古巣に復帰して迎えた初日。「また明日から良い練習をしたい」と表情を引き締めた。

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2022年9月6日のニュース