NBAジャズがミッチェルをキャバリアーズに放出 ゴベアのTウルブス放出に続くチーム大改造

[ 2022年9月2日 08:35 ]

キャバリアーズにトレードされたジャズのドノバン・ミッチェル(AP)
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 ユタ州ソルトレイクシティーに本拠を置いているNBAジャズは1日、過去5シーズンにわたってチームの主力ガードとして活躍していたドノバン・ミッチェル(25=185センチ、98キロ)をキャバリアーズにトレード。AP通信やスポーツ専門局のESPNが報じているもので、キャバリアーズからフォワードのラウリ・マーカネン(25=211センチ、109キロ)、ガードのコリン・セクストン(23=185センチ、86キロ)、今年6月のドラフトで全体14番目に指名していたカンザス大出身のフォワード、オーチャイ・アバジ(22=196センチ、98キロ)に加え、3つのドラフト1巡目指名権(25、27、29年)を獲得した。

 事実上、1対6の大型トレード。ジャズは7月にセンターのルディー・ゴベア(30)をティンバーウルブスに放出しており、これまでチームを支えてきた主力2人をともにトレードするという大胆なチーム改革を打って出た。この2つのトレードによってジャズは29年までに計13回の1巡目指名権を獲得しており、ESPNによればボヤン・ボグダノビッチ(33)、マイク・コンリー(34)、ジョーダン・クラークソン(30)といったベテランもサンダーに放出する交渉を進めているとされている。

 ミッチェルはルイビル大から17年のドラフトで全体13番目に指名されてジャズに入団。1巡目としては遅い指名選手だったものの、ルーキーシーズンに20・5得点をマークすると、昨季までの345試合で23・9得点をマークし、球宴にも3回選出されるなど、チームの得点源として活躍した。しかしジャズは過去6シーズン連続でプレーオフに進出しながら、すべて2回戦となる西地区準決勝までに敗退。ファイナル進出を果たせなかったことで、ゴベアに続いてミッチェルも放出してチームの陣容を変える決断を下した。

 ニューヨーク郊外のエルムスフォード出身ということもあって、ミッチェルを巡ってはニックスがRJ・バレット(22)らを含む複数の選手を交換要員にして獲得を目指していたと報じられているが、最終的にはオハイオ州クリーブランドを本拠にしているキャバリアーズがニックスを制する形で交渉を成立させた。

 キャバリアーズの交換要員となった3選手は全員、ドラフト1巡目の元指名選手で、ガードのコリン・セクストン(23)は平均24・3得点をマークした21年シーズンまではチームの主力ポイントガード。膝を故障した昨季は11試合の出場にとどまり、この間に球宴に選出されたダリアス・ガーランド(22)がセクストンに代わってバックコート陣の柱となっていた。

 ミッチェルは20年に最大限度額の契約をジャズと締結しており、あと4年分(総額1億3490万ドル=約189億円)の契約が残っている状態。1巡目指名権を3つ提供したキャバリアーズはこのリスクを受け入れた上で商談をまとめたもようだ。

 なおジャズに移籍するセクストンはキャバリアーズと4年7200万ドル(約101億円)でサインしたあとにトレードされている。

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2022年9月2日のニュース