サーフィン東京五輪代表の大原洋人が今季休養へ 腰の疲労骨折 来季の完全復活目指す

[ 2022年9月2日 23:35 ]

大原洋人
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 サーフィン男子で東京五輪5位の大原洋人(25)が2日、静岡県御前崎市で報道陣の取材に応じ、腰の疲労骨折を理由に今季は全休し、来季の復帰を目指す考えを示した。世界選手権に相当するワールドゲームズ(16~24日、米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)は代表入りが内定していたとみられるが、辞退したことも明かした。

 この日、プロツアーのホワイトバッファロー御前崎プロの会場でビーチクリーン活動に参加した大原は、「3月くらいから腰が痛く、6月に診断を受けて疲労骨折とのことだった。1カ月半はリハビリをしてカリフォルニアの試合に行ったが、飛行機で結構痛みが出た。(そのような状態では)このレベルでは闘えない。今年は試合に出ずに、来年からしっかり復帰するために(状態を)整えたい」と苦しい胸の内を明かした。

 18歳だった15年のUSオープンで日本人初制覇の快挙を成し遂げた大原は、その後も国内の第一人者としてサーフシーンをけん引。地元の千葉県一宮町が会場となった昨夏の東京五輪でも代表入りを果たし、メダルには届かなかったものの5位入賞を果たした。一方で今季はコンディションが上がらず、プロ最高峰のチャンピオンシップツアーの昇格シリーズでは早期敗退が続いていた。これらの不振も腰のケガが影響していたとみられる。

 五輪直前には結婚し、その後に第1子となる長女も誕生。幸せの絶頂期を迎えた最中、競技人生では最大の試練が立ちはだかる形となったが、「家族もできて、守らないといけないものがある」と復活への覚悟を示した。

 9月1日付で女子第一人者の松田詩野や、姉でボディーボード世界女王の大原沙莉らも所属するケイズプロジェクトとマネジメント契約を締結。今後は競技以外の活動も積極的に行っていく方針で、「いろいろと考えている。もう少ししたら発表できます」と予告した。

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2022年9月2日のニュース