セリーナ劇場はまだ終わらない! 今大会で引退の40歳 世界ランク2位撃破

[ 2022年9月2日 04:11 ]

テニス全米オープン第3日   〇S・ウィリアムズ 7-6、2-6、6-2 コンタベイト● ( 2022年8月31日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

女子シングルス2回戦に勝利し、歓声に応えるS・ウィリアムズ(AP)
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 女子シングルス2回戦で、今大会限りでの現役引退を示唆する世界ランキング605位のセリーナ・ウィリアムズ(40=米国)が7―6、2―6、6―2で世界2位のアネット・コンタベイト(26=エストニア)に勝利した。3回戦は世界46位のアイラ・トムリャノビッチ(29=オーストラリア)と対戦する。混合ダブルス1回戦は柴原瑛菜(24=橋本総業)、フランコ・スクゴル(34=クロアチア)組がフルセットの末に競り勝った。

 随所に全盛期をほうふつさせるプレーが飛び出した。S・ウィリアムズは第3セットの第8ゲーム、40―0からバックハンドのウイナー(決定打)で勝利を決めると、拳を握った。4大大会の3回戦進出は21年全仏以来、出場3大会ぶり。代名詞のパワーテニスで世界ランキング2位のコンタベイトを破り「(勝つのは)私がセリーナだから。この試合のプレーは本当に良かった」と誇った。

 8月にファッション誌のエッセーで今大会限りの引退を示唆。1回戦に続きセンターコートには満員の観客が詰めかけ、男子ゴルフのタイガー・ウッズの姿もあった。会場が一体となり、マーガレット・コートに並ぶ4大大会最多24度目の優勝を目指す元女王をサポート。大歓声を背に第1セットをタイブレークの末に制すと最終セットは3度ブレークを奪った。サービスエースは相手の2倍以上の11本。ウイナー38本も相手を上回った。

 「第2セットを失った後はダメかと思ったが、ベストを尽くして、自分に何ができるか見たいと思った。自分は挑戦が好き」。1日(日本時間同2日)には姉ビーナスと組むダブルスにも出場する。姉妹合わせた4大大会シングルスの優勝回数は計30を誇り「久しぶりに組むので興奮している」と心を躍らせた。セリーナ劇場は、まだ終わらない。

 ◆テニス全米オープンは8月29日の開幕からWOWOWで全日生中継。WOWOWオンデマンド、WOWOWテニスワールドで全コートライブ配信。

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2022年9月2日のニュース