アメフト神戸大 三位一体の白星発進 昨年敗れた近大に借り返す

[ 2022年9月2日 21:44 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   神戸大32―6近大 ( 2022年9月2日    MKタクシーフィールドエキスポ )

<近大・神戸大>ディフェンスの間をかいくぐる神戸大のQB小川(撮影・岸 良祐)
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 最高の船出といっていい。神戸大が満点の試合内容で、昨年敗れた近大を圧倒した。

 ゲームの流れを作ったのは、キッキングチームだった。WR竹本修人(4年)がいきなり98ヤードを激走するキックオフリターンTD。「チームの雰囲気を作れたと思います」。初戦特有の緊張感が漂う中で出たビッグプレー。サイドラインの堅さは一気に取れた。

 ボールポジションの悪い時間帯を耐えた後、オフェンスを率いるQB小川滉太(4年)が見せ場を作る。第2Q4分49秒にWR橋本侑磨(4年)へ42ヤードのTDパスをヒットさせた。それまで素振りさえ見せなかったパスプレーで奪った追加点。矢野川源監督は満足そうにベンチでうなずいた。「この試合のために準備したプレー。うまく決めてくれました」

 そして守備陣は、低く鋭いタックルで、近大オフェンスに「一発」を許さない。「こういう点差で勝てたのがうれしいですね」。試合後の指揮官は、少しだけ表情を緩めた。オフェンス、ディフェンス、そしてスペシャルチームの「三位一体」で勝ち取った初戦白星。秋の声を聞く頃、上位陣には不気味な存在になりそうだ。

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2022年9月2日のニュース