日本が6差の首位発進!21歳・蝉川泰果がけん引 個人1位の63「全てがかみ合っていました」

[ 2022年9月2日 04:50 ]

世界アマチュアチーム選手権第1日 ( 2022年8月31日    フランス ル・ゴルフ・ナショナル=6991ヤード、パー71 サンノムラブラテシュ=6821ヤード、パー72 )

第1ラウンド、ティーショットを放つ蝉川(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 パリ近郊の2コースで開幕し、サンノムラブラテシュを回った日本は14アンダーで首位発進した。2位と6打差。蝉川泰果(21=東北福祉大)が個人1位の63をマークし、岡田晃平(20=東北福祉大)が67で同6位につけた。世界アマチュアランキング1位の中島啓太(22=日体大)は72と振るわなかった。1日には第2ラウンドがスタート。ル・ゴルフ・ナショナルで蝉川が65で回り、通算15アンダーに伸ばした。

 日本がロケットスタートを切った。その原動力となったのは蝉川だ。1番をバーディー発進すると、5番からは3連続バーディーを奪取。前半をボギーなしの6バーディーで折り返し、後半も快調に3つスコアを伸ばした。「9アンダーは試合ではベストかも」という63のビッグスコアで個人1位に躍り出た。

 「今日は9アンダーというスコアで回れて、本当に少しチームに貢献できたかなと思っています。全てがかみ合っていました」

 常勝軍団・東北福祉大の21歳は、平均飛距離300ヤード超の1Wが武器だ。今年6月の下部ツアーで史上5人目のアマチュア優勝を飾った実力者でもある。開幕前にはガレス・ジョーンズ・ヘッドコーチからコース攻略法を伝授された。「セーフティーでありながらも、攻めるということ」を頭に思い描いてプレー。「攻め方だったりを実行して、それがうまくハマった」と振り返った。

 世界アマランク1位の中島は、OBを叩いた8番をダブルボギーとするなど、悔しい初日となった。ただし、エースが苦しんでもカバーできる総合力の高さが、日本にはある。「日本チームに貢献できるようにバーディーを1個でも多く取って、優勝できるよう頑張る」と蝉川。84年大会以来、2度目の世界一を目指す。

 ≪第2Rも好調7バーディー≫第2ラウンドの日本選手は24年パリ五輪の舞台となるル・ゴルフ・ナショナルを回った。個人1位から出た蝉川は好調を維持し、7バーディー、1ボギーの6アンダー、65をマーク。「1個でも多く、バーディーを取った者勝ちと思う」と意気込んでいた通りに、通算15アンダーまでスコアを伸ばした。岡田は70で回り通算6アンダー。初日は個人54位と出遅れた中島は69で通算2アンダーとした。

 ▽競技方法 4日間72ホールのストロークプレーで行われる。各日チーム3人中2人のベストスコアを採用し、その合計スコアで争う団体戦と同時に個人戦も実施。今回は71チームが参加している。

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