女子やり投げの上田百寧 世陸へ、パリへ、一投に懸ける!

[ 2022年6月28日 13:04 ]

パリ五輪を目指す上田
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 今月開催された陸上の日本選手権(9~12日)女子やり投げで、福岡県出身の上田百寧(23=ゼンリン)が決勝で61メートル20を記録し、2位に入った。スピードある助走からのパワフルな投てきを得意とし、第一人者の北口榛花(24=JAL)の背中を追っている。今夏開催の世界選手権出場の可能性を残すホープを、2024年パリ五輪への思いとともに紹介する。

 
 社会人になって初めての日本選手権。上田は世界選手権の参加標準記録(64メートル00)突破に届かなかったが、5投目で61メートル20をマークして2位フィニッシュ。課題とする1投目は54メートル41。そこから巻き返し、「世界選手権が懸かっているのもあって、いつもより強い気持ちで臨めたのは良かったと思います」と話した。

 福岡県出身。小学校では6年間、ドッジボール部に所属し、全国大会で3位になった経験を持つ。練習がない日は3歳上の兄と家の前でボールを投げ合ったことで肩の強さが養われた。中学から陸上を始め、ターボジャブを投げて飛距離を競う「ジャベリックスロー」でジュニア五輪3位に入るなど、大器の片りんを見せた。中村学園女子では高校総体3位の記録を残した。

 福岡大に進学して「テレテレ(何も考えずに)走っていた」という助走から見直し、ウエートトレーニングにも力を入れたことで記録が伸びた。昨年6月の木南記念で初めて60メートルの大台を突破。同月にあったデンカチャレンジ杯でも61メートル75で優勝した。これが現在の自己ベスト。卒業後は北九州市に本社を置く地図情報大手のゼンリンに所属し、競技を続けている。

 最大の魅力はスピードある助走からの力強い投てきだ。右腰を回旋させて投げることがポイントだという。「後ろからやりを押し切るイメージでやっています」と語る。練習は1日に2時間から3時間。「こんなに投げている選手は正直いないと思う」と苦笑いする。多く投げているのは、感覚をすぐに忘れしまうから、という理由。愚直に取り組みながら技術を磨いている。

 昨夏の東京五輪はあと一歩で出場を逃した。「可能性があるかも、と目指して始めたんですけど、それじゃあいけないと感じました」と振り返る。冬場は今夏の世界選手権出場を目標にしてきた。日本選手権は優勝を逃したが、ワールドランキングでの出場の可能性が残る。「今年の世界陸上に出られれば、来年の世界陸上につながるし、(24年の)パリ五輪に出られる可能性も高くなる。しっかり頑張ってパリにつなげたい」。生まれ育った福岡で鍛錬を続ける。

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