瀬戸 男子200個人メドレー銅メダル 5大会連続表彰台でパリへ充実ステップ

[ 2022年6月24日 02:30 ]

水泳 世界選手権第5日 ( 2022年6月22日    ハンガリー・ブダペスト )

男子200メートル個人メドレー決勝で銅メダルを獲得し、笑顔の瀬戸大也(撮影・小海途 良幹)
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 競泳男子200メートル個人メドレーで前回王者の瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)が1分56秒22で銅メダルを獲得し、5大会連続の表彰台を確保した。男子200メートル平泳ぎ準決勝は花車優(22=キッコーマン)が全体3位、武良竜也(25=ミキハウス)が同8位で通過。アーティスティックスイミング(AS)のソロ・フリールーティン(FR)決勝は乾友紀子(31=井村ク)が95・3667点で制し、テクニカルルーティン(TR)との2冠を達成した。

 最後の自由形で1つ順位を上げ、瀬戸が5大会連続のメダルを死守した。1分56秒22。4位だった東京五輪と同タイムだが、今回は直前までハードな練習に取り組み、万全の状態にはほど遠い。ピークを合わせた昨夏とは意味が異なり「また一味違ったメダル」と充実感をにじませた。

 世界選手権は4個の金を手にするなど無類の強さを誇ってきたが、五輪は無冠。3月から師事する加藤健志コーチに「ピークを五輪イヤーにずらそう」と言われている。現在は深部の筋肉を一からつくっている段階。一緒に練習する大学生が50回以上こなす特殊な腹筋でわずか3回でけいれんを起こすなど土台のもろさを痛感する日々だ。大会初日の400メートル個人メドレーは6位。疲労が蓄積する中、今大会最終レースで意地を見せた。

 目標は24年パリ五輪の金メダル。今大会で男子個人メドレー2冠の20歳、マルシャン(フランス)に決勝レースで400メートルで7秒65差、200メートルは1秒差をつけられた。越えるべき壁は高いが「メダルを持って帰れるのはパリに向けてプラス。レオン(マルシャン)が凄い記録で泳いでいるが、パリ五輪まで本気でやれれば、何とか勝負できると思う。人生を懸けていきたい」と覚悟を新たにしていた。

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