比嘉 18番バーディーで決めた逆転初メジャータイトル&全英切符「全身震えながら入れました」

[ 2022年6月6日 05:20 ]

男子ゴルフツアー BMW日本ツアー選手権森ビル杯最終日 ( 2022年6月5日    茨城県 宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71 )

優勝トロフィーを手に笑顔の比嘉(撮影・村上 大輔)
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 今季ツアーメンバーの中で最小兵(1メートル58)で、沖縄出身の比嘉一貴(27=フリー)が逆転でメジャー初優勝を飾った。3打差の3位で出て15番のイーグルでトップに並ぶと、18番でバーディーを決め67の通算12アンダーで今季2勝目、ツアー通算4勝目。1打差の2位に大槻智春(32=真清創設)が入った。今大会で全英オープン(7月14日開幕、英セントアンドリュース)の出場選手が決定した。

 腕が震えた。18番で2メートルのウイニングパットを打つ前に比嘉は一度仕切り直しをした。「全身震えながら入れました。ああいう状況でパットを決めて勝ち切れたのは大きな自信になります」

 運を味方につけ3打差を逆転した。2番パー5で「入らなければグリーンをオーバーしていた」という左奥ラフからのアプローチをチップインイーグル。続く3番パー3ではグリーン手前のクリークに飛んだボールが水しぶきを上げながら何かに当たって跳ね返り、パーセーブした。「その2つがなかったら早々に優勝争いから脱落していた」。15番では15メートルのイーグルパットを決めるなど神がかり的なプレーを連発した。

 身長1メートル58。ツアー制度が施行された73年以降では最も背が低いメジャー覇者となった。「エスコートキッズと同じくらいの身長で同組の2人(1メートル86の星野、1メートル81の岩崎)より一回りも小さい。でもこうやって優勝できることを証明できた」と胸を張った。

 この優勝で5年シードと海外メジャーの全英オープン、米ツアーのZOZOチャンピオンシップ、欧州ツアーのBMWインターナショナルの出場権も得た。「全英はゴルフを始めた10歳の時から一番出たいと思っていた大会。長期シードもあるので1、2年日本を離れてもいいのかなと思います」と海外ツアーへの本格挑戦も視野に入れていた。

 ▽全英オープン出場権獲得選手 比嘉一貴、桂川有人、今平周吾、A・クウェイル、S・ビンセント、B・ケネディ、J・デロスサントス、C・キム、金谷拓実、S・ノリス

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2022年6月6日のニュース