NBAファイナルの優勝オッズはウォリアーズが1・6倍でリード MVP一番人気はカリー

[ 2022年6月1日 08:40 ]

31日にファイナルに向けた練習をこなすウォリアーズのカリー(AP)
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 NBAの今季の王者を決める「ファイナル(FINALS)」は、2日(日本時間3日)にカリフォルニア州サンフランシスコで幕を開けるが、ブックメーカーの総合比較サイト「オッズチェッカー」での優勝オッズは西地区第3シードから勝ち上がったウォリアーズが1・69倍で、東地区第2シードで通算18回目がリーグ制覇を狙うセルティクスは2・38倍となっている。

 ブックメーカー大手「ウィリアム・ヒル」ではウォリアーズが1・61倍でセルティクスは2・45倍。セルティクスが12年ぶりのファイナル進出であるのに対して、ウォリアーズはここ8年で6回目(2015、17、18年は優勝)とあって、直近の成績を評価されての“優位予想”となっている。

 ファイナルMVPの一番人気はウォリアーズのステフィン・カリー(34)で米国内のブックメーカーでは44%が支持。ラスべガスの「シーザーズ・スポーツブック」ではカリーがMVPとなるオッズを1・1倍に設定しているが、スポーツ専門局のESPNによれば、2500ドル(約32万円)を投じた顧客が2人いるとしている。

 2番手は東地区決勝シリーズのMVPとなったセルティクスのジェイソン・テータム(24)だが、“大穴”は今ポストシーズン16試合(先発5試合)で18・4得点をマークしているウォリアーズのガード、ジョーダン・プール(22)。その活躍もあってファイナル直前には31倍となっているが、「シーザーズ・スポーツブック」の4月16日時点(プレーオフ突入時)でのファイナルMVPオッズは201倍。カリーに対してセルティクスは今季の最優秀ディフェンス賞を受賞したマーカス・スマート(28)をマッチアップさせると見られており、4月にプールを支持していた人にとっては期待が膨らむシリーズになりそうだ。

 ちなみに101倍となっているウォリアーズのクレイ・トンプソン(32)に3333ドル(約43万円)を投じた人がいることも確認されている。

 ウォリアーズが優勝した2015年のMVPはアンドレ・イグダーラ(38)で、17年と18年はケビン・デュラント(33=現ネッツ)。カリーはすでに得点王(16、21年)とシーズンMVP(15、16年)に2度輝いており、もしカリーが初めてファイナルMVPに選出されると、デュラントのほか、カリーム・アブドゥルジャバー、レブロン・ジェームズ、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、シャキール・オニール、ウィルト・チェンバレンに続いて史上8人目の“3冠奪取”となる。

 セルティクスとウォリアーズはNBAが1946年にBAAとして設立された最初のシーズン(11チームで発足)から現存する3チーム(残り1チームはニックス)のうちの2チーム。“NBAの元祖”同士のファイナルはこの両者が対決した1964年以来、実に58年ぶりとなった。

 当時はまだディビジョン制(カンファレンス制は1971年以降)で、セルティクスは59勝21敗でウォリアーズは48勝32敗。最初のファイナルでの対決ではホーム・アドバンテージを持っていたセルティクスが〇〇●〇〇の4勝1敗で6連覇(その後65、66年も制して8連覇)を達成し、セルティクスの創設者であり初代オーナーだったウォルター・A・ブラウンの名前が入った優勝トロフィー(現在の名前は第3代コミッショナーのラリー・オブライエン)を手にしている。

 <ファイナル日程>
 ▼第1戦=2日(サンフランシスコ)
 ▼第2戦=5日(サンフランシスコ
 ▼第3戦=8日(ボストン)
 ▼第4戦=10日(ボストン)
 ▼第5戦=13日(サンフランシスコ)
 ▼第6戦=16日(ボストン)
 ▼第7戦=19日(サンフランシスコ)
 *日付は米国時間。第5戦以降の実施は結果次第

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2022年6月1日のニュース