世界の名手が期待のWTB根塚を絶賛「読みが優れている」リーグワン・東京ベイがファン感を開催

[ 2022年6月1日 21:51 ]

チームメートの根塚洸雅について論評するライアン・クロッティ(左)とバーナード・フォーリー
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 ラグビーリーグワンの東京ベイ(旧クボタ)は1日、ホストスタジアムの東京都江戸川区陸上競技場でファン感謝イベントを開催。リーグの新人賞、ベストフィフティーン、ベストラインブレーカーの3賞に輝いたWTB根塚洸雅(23)を、同僚たちやコーチが絶賛した。

 「アスリートとして能力が高く、試合での読みが優れている」と称えるのは元オーストラリア代表のSOバーナード・フォーリー。通算70キャップを誇り、15、19年と2度のW杯を経験している世界の名手は数々のウイングと組んだり対戦を重ねてきたが、「(元日本代表の)福岡堅樹にちょっと似ているかも知れない」と話し、「今後も強みを伸ばし続け、アタッキングマインドを持ってプレーしてほしい」と助言を送った。

 「根塚はユニークな選手」と評すのは、元ニュージーランド代表のCTBライアン・クロッティだ。大学時代はFBやCTBが主戦場で、本格的にウイングでプレーするのは昨年4月の入団後から。群を抜くスピードはないものの、独特の間合いでラインブレークする根塚の光る個性を感じている様子で、「謙虚に頑張れば、さらにいい選手になれる」と激励した。

 実際に入団時から根塚を指導し、その才能を伸ばした田辺淳コーチは「思い切りがあるところがいい。オフロードパスもできるし、スキルもある」と話す。パナソニック(現埼玉)コーチ時代には、惜しまれながら昨季限りで引退した福岡氏の指導もしており、「堅樹もちょっとの隙でグッと抜いていくが、彼(根塚)も一緒」と評価する一方、「走りきるスピードはまだまだ。スピードトレーニングは今後も継続していかないと」と課題も挙げた。

 根塚は日本代表の2軍に当たるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)に招集され、3日から大分県別府市での合宿に参加する。代表定着、来年のW杯フランス大会出場にも期待が高まっており、本人も「合宿ではチャレンジしていきたい」と意欲を燃やした。

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2022年6月1日のニュース