千代栄 31歳11カ月で新十両昇進 戦後4番目の高齢記録「おじちゃんだけど、まだ頑張る」

[ 2022年5月26日 05:30 ]

新十両昇進会見を行った千代栄(右)と九重親方(日本相撲協会提供)
Photo By 提供写真

 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、新十両にモンゴル出身の元学生横綱、欧勝馬(25=鳴戸部屋)、中大出身の西川改め豪ノ山(24=武隈部屋)、千代栄(31=九重部屋)の昇進を決めた。再十両は4場所ぶりに復帰の北青鵬(20=宮城野部屋)。31歳11カ月で昇進する千代栄は戦後4番目の高齢記録となった。

 苦節13年半にして訪れた晴れの舞台。そこには常に「笑い」があった。会見でツッコミを入れる師匠の九重親方(元大関・千代大海)の横で31歳の千代栄は何度も大笑い。和やかな雰囲気が、2人の固い絆を印象づけた。

 幕下生活10年。自己最高位を更新すれば大負けを繰り返し、何度も心が折れたが、今年の春場所から「勝っていくことに自信が出てきた」と筋トレに取り組んだ効果も相まって、メンタル面での弱さが解消されたという。

 自己最高位で臨んだ夏場所では黒星発進も師匠から「人生を変える場所なんだぞ!」と励まされ奮起。5勝を挙げて遅咲きの花を咲かせた。「30歳になっても上がれるんだということを伝えられた。おじちゃんだけど、まだ頑張るので応援してもらいたい」。さらなる栄光をつかむため、師弟の二人三脚は続く。

続きを表示

2022年5月26日のニュース