小平に聞く「たくさんの支えの中でここにいる」「指導者の未来像は描いてない」

[ 2022年4月13日 05:30 ]

<小平奈緒会見>会見に臨む小平奈緒(撮影・小海途 良幹)
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 18年平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が12日、長野市内で会見を開き、22~23年シーズンの開幕戦となる10月の全日本距離別選手権(長野市エムウェーブ)を最後に現役を引退する意向を表明した。

 【小平に聞く】
 ――涙を浮かべている。
 「昔から泣き虫。いろんな方の思いや表情を思い出してしまった。凄くたくさんの方の支えの中で今、私はここにいるんだなと考えていた」

 ――北京冬季五輪は大会前に負傷した。
 「全く悔いはない。あの舞台で、ありのままの自分を示すことができた。多くの方から“勇気をもらった”という言葉をいただき、納得している」

 ――4度の五輪を振り返って。
 「過去にバンクーバーは“成長”、ソチは“屈辱”、平昌は“成長”と言わせていただいた。北京はなかなか言葉が見つからない。今も振り返っているところ」

 ――500メートルの世界記録は破れなかった。
 「悔しい気持ちは湧き起こっていない。世界記録を目指すという過程が私を成長させてくれた。スケートを通じて、体を使いこなす楽しさが凄く価値あるものだった」

 ――指導者への興味は。
 「その未来像は全く描いていない」

 ――北京五輪で金を含むメダル4個を獲得した高木美帆(日体大職)へ。
 「同じ時期にスケートをできたことは、私にとっても凄く貴重な時間だった」

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