石川遼の弟・航がデビュー戦へ「兄に追いつけるよう頑張る」関西オープン14日開幕

[ 2022年4月13日 16:24 ]

<関西オープン・練習日>プロ初戦となる石川航は河本力に背中を押され?練習ラウンドをスタート(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季国内ツアー第2戦、関西オープン(賞金総額8000万円、優勝賞金1600万円)は14日から4日間、兵庫県西宮市のよみうりCC(7180ヤード、パー71)で行われる。

 石川遼(30=CASIO)の弟・航(22=フリー)は兄の背中を追って昨年12月にプロ宣言。今春、ゴルフ部主将を務めた日体大を卒業し、この試合がプロデビュー戦となる。

 「学生の時からチャンスをもらって試合に出させていただいていたので、そういう意味では特別な感じはしないです。普段通り、緊張してます。4日間プレーできるよう予選通過するのが目標になると思います」

 アマチュア時代にレギュラーツアー10試合に出場した。プロツアーの雰囲気に戸惑うことはもうない。日体大の同期で同じツアールーキーの河本力(22=フリー)と回った12日の練習ラウンドには兄・遼も参加。兄のキャディーを務める姉・葉子さんも交え、リラックスムードの中、調整を進めた。

 昨年のツアー予選会(QT)は3次で敗退し、QTランキングは255位。今季は下部ツアーへの出場権もなく各大会の予選会を勝ち上がるか、主催者推薦を獲得するほかはない。今大会は主催者推薦での出場。この後も下部ツアー1試合への推薦出場が決まっているだけだという。今オフには兄の力を借りることなく独自でスイングを修正。効率よくボールに力を伝えるため同じツアールーキー・杉原大河(22=フリー)の動画などを参考に股関節など下半身の動きに工夫を加えたが、その成果を試す舞台もそれほど多くはない。1試合1試合が貴重な機会となる。

 「心配とか、応援とかはしてくれているのかなあとは思います」

 昨年12月のプロ宣言以降、兄の言動からさまざまな思いを感じ取ってはいるが、プロとしての心構えなど具体的なアドバイスはなかった。

 「今まで背中で見せてくれてた部分が多いので。追いつけるよう頑張ります」

 埼玉県屈指の進学校、浦和高に進みながらあえて選んだ偉大な兄の背中を追う道。この大会でその最初の一歩を踏み出す。 

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